プロフィール

2014年4月10日木曜日

甲子園と国際青少年大会

以下は、致知出版社様から頂いたメルマガの一部であります。


朝から、目から鱗、本当にこの通りであると感動してしまいました。


野球と空手、また、勉強。


或いは、様々な職種の仕事がありますが、

目に見える形こそ、違えど人間としての心(魂)の成長は、

どの手段を使っても行き着くところは同じであるものであると実感致しました。


「そこ」に気付けるか?、どうか?、

で全てが決まると思います。


是非とも、御一読の程をお勧め致します。




***
2013年、夏の甲子園初出場にして初優勝という
快挙を成し遂げた前橋育英高等学校。


全国屈指の強豪校が鎬を削る中、
3957校の頂点に立ちました。


しかし、かつては暴力事件が発生するなど、
非常に荒れていたといいます。


そのような状態からチームを日本一へと導いたのが
荒井直樹監督、49歳です。


2002年の監督就任以来、
「凡事徹底」を信条に
挨拶、掃除といった当たり前のことを積み重ね、
荒れていた野球部を変革。


そして、12年の歳月を経て、
昨年ついに、栄冠に包まれました。


甲子園日本一の荒井監督が語った
「土壇場で流れを引き寄せる勝利の法則」とは——。


┌──────今日の注目の人────────┐



 「土壇場で流れを引き寄せる勝利の法則」
        

  荒井直樹(前橋育英高校硬式野球部監督)
  
      
  ※『致知』2014年5月号
   特集「焦点を定めて生きる」


└─────────────────────┘

※対談のお相手は、荒井氏が生き方の範にし、
 50年にわたり掃除道を実践し続けてきた
 イエローハット創業者・鍵山秀三郎氏です。


鍵山 私は荒井監督が実践されたことの中で
   絶対によかったと思うのは、やはり掃除ですね。


新入生が入ってきた時、
最初はもの凄いばらつきがありますが、
ゴミ拾いをすることで
ある一定のレベルまで揃ってくると思います。


ところが、それをしないでテクニックだけを教えると、
選手間のばらつきがそのまま残ってしまう。


そうすると試合でも、さっきまで調子よかったのに
ちょっとしたことがきっかけで
ガタガタと崩れていくことがよくあります。


荒井 本当にそのとおりです。


昨年甲子園に行った時も、
泊まっていたホテル周辺のゴミ拾いを
毎朝させていただきました。


22泊したのですが、最初は15分で
大きなゴミ袋3袋くらいになるんです。


それが毎日やっていると
だんだん減ってくるんですね。


ホテルの部屋も「ここに人が泊まっていたのかな」と
思われるくらい綺麗にしようと。


大会が終わって帰る時に、
「本当に部屋が綺麗だった」とホテルの人に言っていただいて、
そういうものも勝つことに繋がったのかなと思います。


それから、いま鍵山先生がおっしゃっていたように、
ベースがあると、最後のここっていうところで
崩れなくなると思うんです。


私が監督になった年、県予選の準決勝で9回裏ツーアウトまで
1点差で勝っている試合があったんですね。


その時、あとワンアウトってところから
逆転サヨナラ負けをくらってしまいました。


戦力は結構あったんです。
ただやっぱり、普段の生活面に問題がある選手もいたので、
そういうところが出てしまったのだと思います。


時々、高校野球の暴力事件がニュースに出ますけど、
グラウンドや私たちがいる前では
絶対に暴力事件って起きないんです。


やはり部室や寮で問題が起きるので、
まずそこを綺麗にしようと。


汚れているところにいると
心も荒んでいくと思うので、
部室にゴミは一つも落とすなと言っています。


鍵山 先ほど掃除をすると気づく人になるという話が出ましたが、
   気づく人になるためには
   私は二つのことが大事だと思うんです。


一つは微差、僅差をいつも追求し続けること。


普通の人は僅かな差を疎かにしてしまいます。
しかし、ほんのちょっとでもいいことならば取り組んでいく。
それを積み重ねると大変大きな力を持ってくるんです。


もう一つは、人を喜ばすということです。


ただゴミを拾えばいいってものではありません。
地域の人に貢献する。仲間のために尽くす。
泊まっているホテルの人に喜んでもらう。


そういう気持ちで絶えず物事を行っていくと、
気づく人に変わっていく。


それが人間関係や練習などにも連鎖していくのでしょうね。


荒井 そうですね。どんどん好循環が生まれるような気がします。


練習内容ってどこの高校もそんなには変わりません。


じゃあ、どこに差が出るかと言ったら、
やはり人としてのベース、中身を
どれだけ追求するかにあると思うんです。


それが掃除だったり相手の身になって考えることで
養われていくのかなと思います。


私は技術というのはほんのちょっとの部分だと思うので、
選手がエラーをしても怒らないんです。


でも、全力で走らなかったり、
手を抜いたりする選手には思いっ切り叱ります。


そういう身近な、些細なところに
ヒントは転がっているので、
それを拾い上げて、選手に少しでもいい形で
伝えていきたいですね。


成長するための刺激をどう与えていくか。
それが指導者の役割だと思います。


  * * *

「そんな指導をしているから勝てないんだ」

当初、周囲から批判、非難されながらも
凡事徹底の一点に焦点を定め、
信念を貫き通してきた荒井監督。

そこから掴んだ「組織を強くする指導法」とは——。
***


以上であります。



押忍! 石黒康之

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