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2018年1月2日火曜日

新年の言葉

安岡正篤先生「新年の言葉」
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新という字を知らぬ者はない。
然し新という字の真の意味を解する人は案外少い。
元来この字は「辛」と「木」と「斤」との組合せである。

辛は努力を意味し、
斤は木を斬る「まさかり」、「大をの」であり、
これで木をきること、
それから「斤斤」といえば明らかに見わける、
又いつくしむ(慈愛)の意がある。

即(すなわ)ちよく木を愛し育て、
それを努力して加工し、
新-あらたなものにして活用する
ということを表すものである。

こんな深い正しい意味を知らないで
「あたらしがりや」など、
目先の変った、ものめずらしいということに
軽々しく解するのは、とんでもないことである。

本当に新しくするのには
大した用意と努力を要するわけで、
新人などざらにあるものではない。

年の始に勉強せねばならぬことは、
先(まず)以(も)って
自己をどう維新するかということである。


 安岡正篤
『安岡正篤一日一言』より


致知出版社様メルマガよりシェアさせていただきました。


押忍!

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