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2018年7月15日日曜日

社員教育

先日、経営者の仲間(みなさん商売繁盛している社長様)とご一緒させて頂いたときに、こんな話になりました。

その場にいた5人の経営者が口をそろえて言っていたのが印象的だったのですが、

「社員教育は、自社でもやるけど自社でやると〈直接的〉になっちゃうから、外部の研修や勉強会になるべく行かせるようにしている」といった内容です。

会社の上司や社長のような利害関係がある人からの言葉は、どうしても素直に聞けない場合があります。

上司から「こうしたら喜ばれる人になるんだよ」と教わっても、もしその会社が売上目標を重視していて、社員さんの売上成績をグラフで壁に貼ったり、評価対象にしていたら・・・。

「こうしたら喜ばれる」という手法がたとえ本当の事だとしても、競わせている以上、疑いの気持ちが芽生えるのは仕方がありませんし、「結果を出して評価されるのはそちらでしょ」と斜めに見ている人も、いるかも知れません。

もしそれが、利害関係のない第三者からのアドバイスだったらどうでしょう?

その人に同じことを伝えたとしても間接的に伝わるので、すんなり入ってきます。

繁盛しているお店や会社が、お金をかけてまで外部の研修や勉強会に社員さんを参加させるのは、この「入り方が違う」というのを知っているからです。

この間接的に伝えるのが上手いリーダーの下にいる部下や社員さんは、やる気に満ちてイキイキしています。

なぜなら、「自分で気づいてやっている!」と思うからです。

例えば飲食店のスタッフさんだとして、お刺身を頼んだらお皿が常温だったとします。

そんなとき、「おいっ!お皿は冷やしとけよ!」と言うのは簡単です。

しかし、直接言われた方は、〈言われたから冷やす〉という、「やらされた仕事」になるかもしれません。

そんなとき、気づかせるリーダーは直接言いません。

他のお店に食事に連れて行って、
お刺身を頼んで、
そのお皿をそのスタッフに渡して、
そのときにスタッフの表情を観察して、
ピンと来てなさそうだったら、
「おっ、お刺身のお皿が冷えてるね!」と言い、
まだピンと来てなさそうな顔をしていたら、
「これなら美味しい魚がもっと美味しく感じるね」と言い、
相手が自分で気づいて
「自分のお店でもお刺身のお皿は冷やしましょう、ついでに温かい料理の時は少しお皿を温めておきましょうか」
とスタッフが言ったら、
それは間違いなく「やっている仕事」になります。

気付かせ方は色々あると思いますが、あくまでも自分で気づかせるというのがポイントだと思います。

リーダーは、ゴール前までお膳立てして、あとはボールに触れば点が入る、という状態まで面倒を見る覚悟があるかどうか。

そうして点を取る楽しさを覚えたスタッフは自立していき、自分からすすんでゴールを決める人になっていきます。

ゴールを決めるために必要なスキルを勉強するようになり、分からないことがあったら自分から聞くようになり、どんどん仕事が楽しくなっていきます。

それが「やっている仕事」をしている人たちです。

研修で得た気付きを自社で行動するとき、それは第三者からの学びなので、やらされている仕事になることはありません。

やらされている人が沢山いる会社と、「自分から進んでやっている」人が沢山いる会社、どちらが成長していくかは一目瞭然です。

その状態が1年、3年、5年、10年と続いていくとしたら・・・。

10年後の差は計り知れません。

いちはやく気付いて、「自分から進んでやっている」人が沢山いる会社にするにはどうしたらよいのか?を考えるのが、社長さんやリーダーの役割ではないでしょうか。

何よりも投資すべきは「人」への投資で、それをしている企業さんはまず、結果を出しているように思います。
(ご自身の周りの結果を出している企業さんに聞いてみたら分かると思いますが、かなり勉強されているはずです)

現状維持は退化と一緒。

現状打破していきたいですね♪

※魂が震える話より


相田公弘さんFacebookページよりシェアさせて頂きました。


押忍!

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