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2019年3月19日火曜日

「笑う門には福来る」という諺は
実は核心を突いた言葉だった?

それを裏づける研究成果が、
次々と発表されているようです。

最近、いい笑顔をしていますか?


致知出版社の人間力メルマガ 2019.3.18
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斎藤 一郎(鶴見大学教授)

※『致知』2019年4月号【最新号】
※特集「運と徳」P42
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笑顔になれば心身ともに健康になり、
充実した幸せな人生を送ることができる──

そう言うと、「笑顔なんて簡単なことで
幸せになれるはずがない」と思う方もいるかもしれません。

しかし近年、笑顔が人間の心身に与える効能が、
医学的・科学的にも世界レベルで次々と実証されているのです。

例えば、fMRI(磁気共鳴機能画像法)という検査機器で、
嬉しい、楽しい気持ちを感じて笑っている人の脳を調べたところ、
記憶や感情をコントロールする「前頭前野」の血流が増し、
活性化していることが分かりました。

しかも、嬉しい、楽しい気持ちを感じていない人に
「笑顔の表情」をしてもらうだけでも、
前頭前野に同じ反応が見られたのです。

この結果は、たとえ感情が伴わなくとも、
表情を笑顔にするだけで幸せを感じたのと
同じ反応が脳に起こる、つまり、表情筋と幸福感には
密接な関係があることを示しています。

アメリカのカンザス大学が実施したストレスと
笑顔に関する実験でも、笑顔がストレスの軽減に
繋がることが立証されています。

この実験では、被験者を

「笑っていないグループ」
「つくり笑いのグループ」
「本当に笑っているグループ」

の3つに分類し、ストレスを感じる
作業をした後の心拍数を計測しました。
すると、つくり笑いと本当に笑っている
「笑顔グループ」では、作業中の心拍数が低く、
ストレスが少ないことが明らかになったのです。

また、ある修道女たちの日記をもとにした調査研究では、
笑顔であること、ポジティブであることが
寿命に関係していることが分かりました。

修道院の修道女たちは毎日同じものを食べ、
同じ環境で過ごしているにも拘らず、
寿命が長い人と短い人がいる。それはなぜだろうと、
彼女たちの日記を解析してみたところ、辛い、不安、
困難といったネガティブな言葉の多いグループの人は
80歳になった時に約3割しか生存しておらず、
楽しい、嬉しい、感謝といった言葉が
多いグループの人は約9割が生存していたのです。
 
(中略)

日本には「笑う門には福来る」という諺があり、
フランスの哲学者・アランも

「幸福だから笑うわけではない。
 むしろ、笑うから幸福なのだと言いたい」

との名言を残していますが、
まさに近年の笑顔に関する研究は、
その言葉を裏づけているといえるでしょう。

致知出版社様メルマガよりシェアさせていただきました。

押忍

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