プロフィール

2021年3月1日月曜日

「商売とはいかに来てもらうかではなく、いかに帰ってもらうか」

□「看板のない居酒屋」

居酒屋に限らず、商売をやっている人は「どうやってお客さんにきていただこうか」ということを考えていると思います。

でも、長い間、おふくろと一緒に仕事をしていた私は、ちょっと違うことを教えてもらっていました。

それは、こういうことです。

「商売とはいかに来てもらうかではなく、いかに帰ってもらうか」

いかに来てもらうかを考えると、宣伝したり、大きな看板を出したり、安売りしようと考えます。

でも、おふくろはいつでも「いかに帰ってもらうか」だけを考えていたのです。

岡むら浪漫の、そして私のポリシーでもある「宣伝しない」「看板出さない」「入り口わからない」「100%口コミのお店をつくる」ということも、この教えが原点になっています。

おふくろはいつもこう言っていました。

「また来たいと思ってもらえてのか。

喜んで帰ってくれたのか。

もう来ないと思われたのか。

どんな気持ちで帰ってくれたか。

―――それが大事なんだよ」

いかに帰ってもらうかを徹底して追求したら、いかに来てもらうかは考えなくていい。

お客さんに喜んで帰ってもらうことだけ考えたらいい。

※「看板のない居酒屋」岡村佳明 著 現代書林
魂が震える話より

シェアさせて頂きました。

押忍

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