「商売とはいかに来てもらうかではなく、いかに帰ってもらうか」
□「看板のない居酒屋」
居酒屋に限らず、商売をやっている人は「どうやってお客さんにきていただこうか」ということを考えていると思います。
でも、長い間、おふくろと一緒に仕事をしていた私は、ちょっと違うことを教えてもらっていました。
それは、こういうことです。
「商売とはいかに来てもらうかではなく、いかに帰ってもらうか」
いかに来てもらうかを考えると、宣伝したり、大きな看板を出したり、安売りしようと考えます。
でも、おふくろはいつでも「いかに帰ってもらうか」だけを考えていたのです。
岡むら浪漫の、そして私のポリシーでもある「宣伝しない」「看板出さない」「入り口わからない」「100%口コミのお店をつくる」ということも、この教えが原点になっています。
おふくろはいつもこう言っていました。
「また来たいと思ってもらえてのか。
喜んで帰ってくれたのか。
もう来ないと思われたのか。
どんな気持ちで帰ってくれたか。
―――それが大事なんだよ」
いかに帰ってもらうかを徹底して追求したら、いかに来てもらうかは考えなくていい。
お客さんに喜んで帰ってもらうことだけ考えたらいい。
※「看板のない居酒屋」岡村佳明 著 現代書林
魂が震える話より
シェアさせて頂きました。
押忍
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