【時代はいつだって「曲がり角」】
渡部昇一氏の心に響く言葉より…
私が学生のころ、ふとしたきっかけで「音楽界は今、大きな曲がり角にさしかかっている」と言うラジオ放送を耳にしたことがある。
そのときはなんとはなしに聞き流したのだが、それから三十年あまり後、今度もラジオで「音楽界は大きな曲がり角にさしかかっている」と言うのを聞いた。
そうすると、二、三十年もの間、音楽界は常に曲がり角にあったということである。
屁理屈だと思うかもしれないが、これは、ある意味で、時代というものの核心を突いていると思う。
「大きな曲がり角」といっても、おそらく、直線の時代があった末に曲がり角に差し掛かっているということではない。
常に曲がっているものなのだ。
たとえば、たしかに敗戦というのは日本にとって大きな曲がり角だったが、振り返ってみるとその後もじつにさまざまな曲がり角があった。
高度経済成長、オイルショック、バブル経済、バブル崩壊、平成不況・・・・・。
これまでの曲がり角を、こうしてあとから振り返ってみると、ほとんどいつも曲がっていることがわかる。
直線の時期など、皆無に等しいのではないか。
そして、それはかならずしもマイナス要素ではない。
曲がり方によっては、大きく躍進できることもあるのだ。
敗戦直後、日本は四流国と言われても仕方ないという評論家も多くいたくらいの国だった。
しかし、敗戦に続き、高度経済成長という曲がり角を曲がりきったとき、マスコミは、よくしたり顔で、「時代は大きな曲がり角にさしかかっている」などと、さも時代が急速に転換しているようなことをいって不安を煽った。
だが、何ら惑わされることはない。
時代はいつも曲がり続けているのだから、いたずらに変化を恐れても仕方のないことだ。
どっしり構えて適応する力を養い続けていればいいのである。
《時代とは、いつも「大きな曲がり角にさしかかっている」のである》
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《すべての世の中のことは、 進歩しない時は、 必ず退歩する。》(エドワード・ギボン /歴史家・イギリス)
ギボンは、ローマ帝国の衰亡を研究してわかった。
人は進化し続けないかぎり、停滞、立ち止まるのではなく、必ず衰退するのだと。(世界の名言100/総合法令出版)より
『時代は、今大きな変化の時を迎えている』『今まさに、歴史に残る変革の時代』『日本は既に大きな変革の真っ只中にいる』・・・。
これらは、ネット上にあふれる論文や新聞の記事の「表題」だ。
およそ、3,40年前から同じような記事が、繰り返し出ている。
時代はいつだって、変革にさらされているし、変化に乗り遅れたら会社は倒産する。
だからこそ、常に進化しない限り、必ず衰退する。
『時代はいつだって「曲がり角」』という言葉を胸に刻みたい。
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