プロフィール

2017年1月6日金曜日

人間の本質を見極める

掃除という一道を究め、
カー用品のイエローハットを
一代で築き上げた鍵山秀三郎先生。

全国にたくさんの共感者を
得ている掃除の実践は、
今や世界中に広がりを見せています。

そんな鍵山先生が『致知』最新号に
お寄せ下さった「巻頭の言葉」を
本日はご紹介いたします。

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道徳的な生き方とは、
何も特別なことではありません。

手間隙がかかり面倒なことを厭わず、
さりげなく、普通に
実践していくことだと考えます。

ゴミが落ちていれば拾う、
机が汚れていれば拭く、
自分の後から部屋に
入ろうとする人がいれば、
ドアを開けて待っていてあげる。

そんな些細なことから
始めればよいのです。


「君子は其の言(げん)の
 其の行(おこない)に
 過ぐるを恥ず」

という言葉が『論語』にあります。

君子は、自分の言葉ばかりが
先走って行動が追いつかないことを
恥とするという意味です。


私は以前、よく飛行機で
海外に行きましたが、
ファーストクラスを利用する人の
多くは散らかし放題で
降りていきます。

後の人のことを全く
考えていないことが
よく表れています。

こうした乗客の行儀の悪さに
辟易します。

金を払っているのだから、
片づけてもらって当たり前、
何をしても構わない、
こういう考えが
世の中を悪くするのです。

口先で立派なことを言う前に、
まずは自分の使った毛布を
畳んで席を整えておく。

少々面倒なことでも、
後片づけをする人を
思いやってさりげなくできることが
道徳的な生き方です。

よい社会に住みたいなら、
そうなるようにいまの
自分の行動と考え方を
変えていかなければなりません。

逆のことばかりやっていては、
いつまでも社会は変わりませんし、
それは回り回って
結局自分に返ってきます。

いまは、将来不幸になる
生き方をしている人が
なんと多いことでしょうか。

人々の間に道徳心や責任感が
養われ、お互いを励まし、
褒め、認め合う、思いやりに
満ちた温かい社会になることを、
私は願ってやみません。

いま、世相が悪いとすれば、
いままでやってきたことを
改めなければ、社会の将来を
よくすることはできないと思います。

いかがでしょうか。


──『致知』最新号「巻頭の言葉」より



致知出版社様メルマガよりシェアさせていただきました。


押忍!

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