平澤興氏の心に響く言葉より…
ほんとうの大物は、よい意味でどこか足らぬところがある。
それが、また魅力であり、風格である。
その人の味とは、人柄であり、面白み、明るさ、バラエティー、愛嬌、ユーモア、魅力などである。
人物が出来れば出来る程、大賢は愚に似たりで、話すほどに、飲むほどに、いわゆる癖のない型に嵌(はま)った人にないものが風格として出て来るものである。
真面目さはよいが、常識的なものでは大物にはなれぬ。
俗にいう真面目さ以上のより高い、愚かさという程の真面目さがなければならぬ。
愚かさとは、深い知性と謙虚さである。
人に窮屈さを与える真面目さでは、ほんものにはなれない。
冗談を言うても、酒を飲んでも、どんなことが起こっても、びくともせぬ人間になることである。
一杯飲みながら、人から悪口を言われながらも、面白いなあと言える程、深さとおろかさ(謙虚)が大事である。
その悪口に対する反論はやすやすと出来るが…。
楽しくにこにことして飲むのは、常識でいう真面目さ以上のものである。
『生きよう今日も喜んで』致知出版社
「徳を隠匿(かく)し、愚を養う」
という言葉を、 尾関宗園老師は残している。
『愚を養うとは、「バカになり切れ」ということ。
たとえば、社会的にも地位があったようなエリートが、海外支店が閉鎖のため失職してしまった。
彼は、今さら小さな企業には就職できない、と。
誰もが自分の落ち目や恥ずかしいことを見せたくないと思う。
そして、ありのままの自分をさらけ出せずに、立派な自分を見せようとする。
愚の部分を隠そうとする。
自分の賢の部分だけを養うのではなく、愚の部分に栄養をつけてやる。
すると、誰に見られようと、何をいわれようとも腹も立たなくなる。』(大丈夫や!きっと、うまくいく)より
日々、愚を養いたい。
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押忍
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