たとえば、企業が倒産するときには必ず資金がショートします。
このキャッシュフローが足りなくなるという失敗の背景にありがちなのが、1つのジャンルで成功してビジネスを拡大しようと異なる分野に投資をするという行動です。
自分の専門外のことを調子に乗って始めるパターンで、数えきれないほどの企業が倒産という不運に見舞われてきました。
この失敗パターンははっきりと認識しておくと、同じ轍(てつ)を踏むことがありません。
つまり、不安を遠ざけることができるのです。
たとえば、「ソニーはなぜ、iPhoneを作れなかったのか」という記事があります。
そこに書かれているのは、「ケータイにカメラをつけるとデジカメが売れなくなる」と主張するデジカメ部門を説得することができず、開発が頓挫。
組織内の対立から、革新的な商品を開発できなくなっていくソニーの失敗がつづられています。
またポラロイド社に関する失敗の逸話もメモしてあります。
「写真を撮ったら、すぐに見られる方法がないか?」と考え、試行錯誤の末にポラロイドカメラの開発に成功。
一世を風靡(ふうび)したイノベーティブな創業者が会社から去った後、ポラロイド社は硬直していきます。
そして、デジタルカメラが市場に登場し始めた頃、「撮ったらすぐに見られる」という創業の理念と同じ商品にも関わらず、「自社のポラロイドカメラが売れなくなるから」と参入を断念。
時代に逆行した施策を打ち、市場を失っていきます。
こうした事例を読み返すことで、私は自分が守りに入ろうとしたとき、「それは無意味な自己保身ではないか?」と問い直すのです。
メンタリストDaiGo
『運は操れる』マキノ出版
「人の心に灯をともす」様メルマガより抜粋シェアさせて頂きました。
いつも本当にありがとうございます。
押忍
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