石黒ブログを読んで頂けるご縁に感謝致します。
いつもありがとうございます。
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『中庸(ちゅうよう)』という古典に、
「誠は天の道なり。之を誠にするは人の道なり」
という言葉があります。
誠とは自分にとっても他人にとっても
嘘偽りのない心、いわば真心のことです。
天には道=ルールがありますが、誠こそが天の道であり、
天の道を素直に受けて誠にしていくのが人の道である、
と説かれています。
『中庸』を貫く最も重要な徳目は至誠です。
修養とは天の道である誠を我が道とするように努力することであり、
ここに人間の尊い生き方があるのです。
また、そうして真の誠に至った人は、
「従容(しょうよう)として道に中(あた)る」、
すなわち特別に意識せず、ゆったりと余裕を持ちながらも
正道を得ることができるとあります。
「七十にして心の欲する所に従えども
矩(のり)を踰(こ)えず」
という言葉を残した孔子は、
十有五にして立派な人物になることを志し、
様々な過ちを犯しながらも修行を続けました。
そして七十になってようやく、
自分の思いのままに行動しても
それが決して道理に背かないようになったというのです。
若い時分から努力を続けてきた結果そういう境地に
至ることができたのであり、
忽然としてそういう状態になったわけではありません。
『中庸』では先ほどの言葉の少し後に、
「之を誠にするは、善を擇(えら)びて
固(かた)く之を執(と)る者なり」
とあり、自分というものを誠にする者は、
善を選んでそれを頑ななくらいに
継続実行していこうとする者である、
と説かれています・・・
「誠は天の道なり」
伊與田覺(論語普及会学監)
※『致知』2015年7月号
特集「生きる力」より
拳立て五十七回です。
今日一日、皆様が無事であることを神にお祈り致します。
押忍 石黒康之
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