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2016年11月9日水曜日

「支部道場稽古前の論語素読の狙い、意味、効能」

「支部道場稽古前の論語素読の狙い、意味、効能」





脳科学で実証された「素読」の効能


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【川島】


僕はこれまで素読が

脳の機能を高める実証データを

たくさん取ってきましたが、

そこで分かったことの一つは

できるだけ速く読む

トレーニングの効果です。


速く読むことで頭の回転速度が

上がります。


例えば、早口言葉のようなものを

毎日やっていると、

脳がつくり替えられるということが

見えてきたんですね。


もう一つ、声に出すことは

記憶のトレーニングにもなります。


僕たちが文章を読む場合、

一文字一文字を目で見て

発声するのではなく、

ある程度の量を見ながら

それを記憶に留めて声に出したり、

理解したりしますね。


これをワーキングメモリー

(作動記憶)と読んでいますが、

素読によってこの脳のシステムを

フルに活用できることが

分かってきました。


【齋藤】


つまり素読を速くやれば、

それだけ効果が高まる。


【川島】


はい。頭の回転速度と記憶の容量は、

二十歳を過ぎると遅くなり、

小さくなります。


ですから、素読を速くやることは

脳の機能の低下を食い止めるし、

子供たちの場合は、

発達期に脳の器が大きくなるわけです。


そのことを意識しながら

一日に十分から十五分の素読を行うと、

記憶力がよくなるばかりでなく、

心理学でいう転移、

つまり記憶とは別の力まで伸びるという

反応が起きます。


その能力とは、抑制力、創造力、

論理的な思考力といったものですが、

実際にMRIで調べると

脳の前頭前野の両側の体積が

増えていることが証明されているんです。


【齋藤】


脳の体積が増えるのですか。


【川島】


思考や記憶などを司る前頭葉は

十二歳がピークで、

その後はだんだん薄くなるものですが、

大人でも素読を続けることによって

元に戻っていくんですね。


これは脳の可塑性といわれ、

脳の神経細胞のシナプスの量が増えて

ネットワークが通じやすく

なるわけです。


それも、MRIで見て分かるくらい

劇的に変化するんです。







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押忍!







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