与謝野晶子の歌の一つに
「劫初(ごうしょ)より
作りいとなむ殿堂に
われも黄金(こがね)の釘一つ打つ」
というものがあります。
「劫初より」、
これは大昔から、という意味であります。
「作りいとなむ殿堂に」
つくり営んできた最も広い意味の
文明文化の殿堂でしょう。
この文明・文化の殿堂に
「われも黄金の釘一つ打つ」。
自分も黄金の釘を一本
「打たん」ではなく「打つ」、
これはなかなか強い。
「打った」ということでありましょうか。
とにかく自分は、
自分としてはやれるだけのことをやって
歌の道を通してこの人類文化に
一つの釘を打ったと、
こういうことだと思うのであります。
『平澤興講話選集「生きる力」』
(平澤興・著)
致知出版社様メルマガよりシェアさせて頂きました。
押忍!
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