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2013年10月23日水曜日

人生と空手道

以下、本日の致知出版社様から頂いたメルマガです。

毎度、毎度の事ですが、朝から本当に刺激をうけ考えさせられ、また、大変勉強になりました。

まさに以下の文章は空手道の稽古(道の追求)においてもそっくりそのまま当てはまる真実であると思います。(勿論、空手道の稽古(道の追求)はそのまま各々の人間の生き方、生き様、人生と同じ事に当てはまりますから、全ての人間の生きる道にもつながって来ることと思います。)



是非とも御一読をお勧め致します。





*****      「人生とは織物のようなもの」


         志村ふくみ(人間国宝・染織作家)
 
             『致知』2013年11月号
               特集「道を深める」より

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自分の色というものは、
たった一つしかないのかもしれません。
それを求めてもらいたいと思いますね。

一つしかない色だけど、喜びや悲しみなど様々な感情、
刺激によって輝いていく。
その色に出逢うための人生じゃないですか。

それと同じように、
人の人生も織物のようなものだと思うんです。
経(たて)糸はもうすでに敷かれていて
変えることはできません。

人間で言えば先天性のもので、
生まれた所も生きる定めも、
全部自分ではどうすることもできない。

ただ、その経糸の中に陰陽があるんです。


何事でもそうですが、織にも、
浮かぶものと沈むものがあるわけです。

要するに綾ですが、これがなかったら織物はできない。
上がってくるのと下がってくるのが
一本おきになっているのが織物の組織です。

そこへ緯(よこ)糸がシュッと入ると、
経糸の一本一本を潜り抜けて、トン、と織れる。


私たちの人生もこのとおりだと思うんです。

いろんな人と接する、事件が起きる、何かを感じる。
でも最後は必ず、トン、とやって一日が終わり、朝が来る。

そしてまた夜が来て、トン、とやって次の日が来る。

これをいいかげんにトン、トン、と織っていたら、
当然いいかげんな織物ができる。
だから一つひとつ真心を込めて織らなくちゃいけない。

きょうの一織り一織りは
次の色にかかっているんです。*****


以上であります。


押忍 石黒康之

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