最近のパソコンやスマホによるインターネットやSNSなどの普及により、
手軽に自分発の情報が、
TVや新聞、ラジオや、学校教育といった、
ある意味、一方通行的な情報ではない、
自分から多方向的な情報を探していく事が出来る様な素晴らしい時代になって参りました。
いわゆる、
「与えられる情報、与えられた情報、
ではなく、
真実を探しにいく情報、
正しい情報を見極める社会。(ただ、真実の正しい情報かどうかを見分ける目が受け取る側に必要とはなりますが……)」
という、成熟社会に近づいて来ている訳でありますよね。
さて、
それらの情報を読んだり聞いたりしていく過程で、
今まで何とはなしに違和感のあった様々な事や情報が、
まさに氷を溶かしていくように氷解し、
本当にわし自身の心、魂に腑に落ちる感が日増しに日増しに強くなっていくのを感じられるのであります。
前置きが長くなりましたが、
以下の文章もまさにその一つ。
東洋と西洋の融合についての事であります。
この東洋と西洋については、ワシもよく道場の現場で話し感じていたことですので、
まさにドンピシャ、目から鱗、この通りと思わずにはいられませんでした。
是非とも御一読の程をお勧め致します。
*****
「日出ずる国」の生徒よ! 前に出なさい。
ジャーナリスト高木一臣氏は、1925年3月27日三重県で生まれ、観光客としてアルゼンチンへ渡り、そのまま現地へ留まり、
移民としてアルゼンチンで日本語の新聞を出していた50年以上前のエピソード。
彼はかつて大学を卒業したあと、二六歳のときにアルゼンチンに渡りました。当時はまだスペイン語がうまくしゃべれませんでしたので、アルゼンチンの国立夜間小学校に通いました。その学校での歴史の授業の時でした。
先生は、「何々君、前に出なさい」と生徒を指名して、教壇に呼び出して、復習してきたかどうかを確認します。
高木さんも呼ばれました。ところが、高木さんのときには、
『日出ずる国』の生徒よ! 前に出なさい。
と言うのです。それで高木さんは言いました。
先生、「日出づる国の生徒よ」という呼び方はやめてください。
なぜだ?
先生、太陽は落ちたんです。日本はもう「日出づる国」ではなくなったんです。
君が「太陽は落ちた」というのは、日本が戦争に負けたからなのか?
そうです。
すると先生はこう言ったのです。
君は間違っている!
日本が「日出ずる国」であるのは、戦争に強かったからではない。
日本はアジアで最初に西洋文明を採り入れて、わがものとし、世界五大強国の仲間入りをした。
日本は、「西洋文明」と「東洋文明」という全く異質の文明を統一して、一つの世界文明を創り上げる能力を持った唯一の国だ。
この難事業をやり遂げたのは、日本をおいて他にない。
日本がこの能力を持ち続ける限り、日本は「日出づる国」であるのだ。
戦争の勝ち負けなどという問題は、「西洋文明」と「東洋文明」の統一という大事業の前には、とるに足りないことだ。
君は日本が戦争に負けたからといって、卑屈になる必要は毫もない。
俺は「日出づる国」の人間なのだ、という誇りと精神を失わず、胸を張って歩きたまえ!
異国の先生から、こんな言葉を聞こうとは・・・。
高木さんは、先生の言葉を聞きながら、あふれ出る涙を抑えきれなかったといいます。
日本を理解していた外国の方は世界中にいたのです。
西洋文明と東洋文明を結びつけて、真の平和と繁栄に満ちた新たな世界文明を築き上げるリーダー的役割を果たす素質を持っているのが、日本です。
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以上であります。
押忍! 石黒康之
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