石黒ブログを読んで頂けるご縁に感謝致します。
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■インタビュー「人生には幸福もあれば不幸もある シェイクスピアに学ぶ人間学」:東京大学名誉教授・小田島雄志さんが語るシェイクスピアから学ぶ【人生の秘訣】とは??
(小田島)
……シェイクスピアは人間はそういう矛盾したものだという視点で人間を見つめているわけです。
最近まで世田谷のパブリックシアターでやっていた『トロイラスとクレシダ』も同じでね。愛し合っている恋人が、トロイ戦争で生木を裂くように離ればなれになる。当時は昼間は戦争をしていても夜になると敵味方同士で酒を酌み交わすようなことをしていましたから、トロイラスはある日、クレシダが近くにいることを知る。会いに行ったところが、彼女は他のギリシャ人と愛の交換をしていて、自分があげた愛の贈り物まで渡していたんです。これを見たトロイラスは言います。
「あれはクレシダであってクレシダではない」
クレシダである、クレシダではない。この二つが同時に来るんです。これを僕は「肯定と否定の同時体験」と言っているけれども、そういう矛盾もまた人間の偽らざる真実なんですね。
人間のやることをすべて善悪で割り切ろうなどと考えていたら、誤魔化されてしまう。だけど、人間は所詮矛盾している存在だと思って物事を見ていけば、矛盾はなくなるんです(笑)。そのことが分かってから、僕はある意味でシェイクスピアが怖くなくなりましたね。
結局、人間は少しも変わっていないんですよ。昔もいまも。シェイクスピアがいつまでも読み継がれてきた理由の一つはそこにもあるように思います
致知より
拳立て五十九回です。
今日一日、皆様が無事であることを神にお祈り致します。
押忍 石黒康之
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