石黒ブログを読んで頂けるご縁に感謝致します。
いつもありがとうございます。
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「一度しかない人生をどう生きるのか」
「何のために働くのか」
「運のある人、ない人の差はどこにあるか」
こう問いかけられた時、
皆さんは何と答えますか。
明快に断言できるでしょうか。
世界の神経解剖学に大きな足跡を残し、
京都大学第16代総長を務めた
平澤興(ひらさわ・こう)氏。
その未発表の講話録がこのたび見つかりました。
神経解剖学の世界的な大家であり、
人間探究の達人が語った、
「人生を花開かせるヒント」とは——。
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「人生を花開かせるヒント」
平澤興(京都大学第16代総長)
※『致知』2015年6月号
特集「一天地を開く」より
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仕事は人のためにするのではありません。
普通はそんなふうに思いますが、
それは誠に平面的な考えです。
仕事は自らの魂を生かすためにするものだと、
私も固く信じております。
ちょっと見たところつまらんような仕事をしておっても、
その仕事に本気になってやっておること、
それが立派な人生ではないかと思うのであります。
運というものは仕事なりすべての面で
やるだけのことをやった人、徳を積んだ人、
そういうところに来るもんだと思うのであります。
よりよき将来に向かって建設的なものならば、
我われは忍ぶべきものは忍ばねばならんと思います。
これはあらゆる面でそうであります。
しかし、忍ぶということは
ただやせ我慢をするだけではなくして、
将来のよりよきものを目指しながら忍ぶのであります。
そういう意味では、いくつになっても
人間には最後まで仕事があると思います。
(中略)
人生はどこかに一つの夢を持つということ、
そしてそれを本当に誠実に、いかなる場合にも
自己をだまさないでしかも負けないで
不屈性を持ってやりとおすということであります。
私は思います。人生というものは、
きょうと明日が我われの手の中にある。
過去のことはいかなる失敗も成功も、
手を離れておるのであります。
人生というものは希望を持って生きたらいい。
一番つまらんのは、愚痴をこぼすことだろうと思います。
愚痴は全く自分自身を弱め、希望を失い、全く何にもならんですね。
どうも世の中を広く見ておりますと、
結局愚痴をこぼしたり自分に文句を言ったりという人は
人生の最後を見ますとやっぱり哀れであります。
若い時に人に「何というお人好しだなあ」というふうに笑われながらも、
なおかつその笑いの中で平然として耐え忍んできた人は、
確かに晩年はよいのが多いのであります・・・
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致知より
拳立て四十回です。
今日一日、皆様が無事であることを神にお祈り致します。
押忍 石黒康之
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