そのすべてが、この私にとって絶対必然であると共に、
またこの私にとっては、最善なはずだというわけです。
それ故われわれは、それに対して一切これを拒まず、
一切これを却けず、素直にその一切を受け入れて、
そこに隠されている神の意志を
読み取らねばならぬわけです。
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人生でどのような出来事に遭遇しようとも、
天の命として謹んで受けなさい、という教えです。
この言葉を知った時、私は中国古典から学んだ
「任天、任運」という言葉を思い出しました。
その字の示す如く天に任せる、
運に任せるという意味ですが、
その時々の状況に流されるということでは
もちろんありません。
最後の最後まで人事を尽くしきった上で、
結果を天に任せるのです。
この最善観の立場に立てば、
事業や人生において成功した、
あるいは失敗したなどと一喜一憂し、
状況に翻弄されることもなくなります。
人事を尽くしきった以上、結果がどうあろうと、
それは天の意志、計らいであると
受け入れることができるからです。
―――『致知』2018年4月号(最新号)より
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■著者紹介
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森 信三
明治29年9月23日、愛知県生まれ。
大正15年京都大学哲学科卒業。
昭和13年旧満州の建国大学教授、
28年神戸大学教授。「国民教育の師父」と謳われ、
86歳まで全国を講演、行脚した。平成4年逝去。
著書に『修身教授録』などがあり、
本書は教育界のみならず、SBIホールディングス社長の
北尾吉孝氏、小宮コンサルタンツ社長の小宮一慶氏など、
愛読書として挙げる経営者やビジネスマンも多く、
いまなお人々に感化を与え続けている。
致知出版社様メルマガよりシェアさせていただきました。
押忍!
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