以下は、毎度、毎度の致知出版社様からのメルマガの転送でありますが、
仕事におけるところの…
人生におけるところの…
ヒントになる様な気が致します。
是非とも御一読の程をお勧め致します。
*****
皆さんがいま、当たり前のように使っている「パソコン」。
正式名称は「パーソナル・コンピューター」、
つまり、個人によって占有され、
使用されるコンピューターのことです。
発明者はアメリカの科学者、アラン・ケイ。
彼は、当時まだ「巨大な機械」だったコンピューターを、
子供も使いこなせるタブレット端末として思い描き、
「パーソナル・コンピューター」と名付けたのでした。
そして、アランの描いた未来が
現実のものとなっていることはご承知のとおりです。
「時代はいつも魅力的な言葉から始まる」
そのように語る
気鋭のクリエイティブディレクター・細田高広氏に
未来の目的地を設計し、
熱狂的ストーリーを生み出す「ビジョナリーワード」は
いかにして生み出されるのか、伺いました。
┌───────今日の注目ワード───────┐
「時代はいつも魅力的な言葉から始まる」
細田高広(クリエイティブディレクター)
※『致知』2014年1月号
連載「致知随想」より
└──────────────────────┘
「十年以内に人類を月に送り込む」
(ジョン・F・ケネディ)
「ポケットに入るラジオをつくれ」
(井深大)
「女の体を自由にする」
(ココ・シャネル)
いつの時代も、
未来はこうした魅力的な言葉によって
創造されてきました。
私は広告会社のコピーライターとして
企業ブランディングのお手伝いをする中で、
多くの企業が前年比何%アップといった「数字の経営」に汲々とし、
その数字がなんのためにあるのかという原点が
見失われている現状を痛感しています。
経営は本来、こんなものをつくりたい、こういう時代にしたい、
といった言葉から始まるものであり、
「言葉の経営」こそが社員を躍動させ、
時代を開く原動力になると私は考えるのです。
私はかねて主に企業の宣伝部の方と向き合い、
広告やCM制作のお手伝いをしてきました。
ところがせっかく知恵を絞っても、
その企業のトップが別の場所で
私たちが発信したメッセージと異なる発言を
していることがしばしばあり、
自分の仕事に疑問を抱いていました。
転機となったのはロサンゼルスの会社への出向でした。
現地で一緒に仕事をしたアップルやペプシ、
ゲーターレードといった会社のトップの口からは、
「こういうものがあったらいいよね」といった
無邪気な夢や常識外れな発想が、
ドキドキするような魅力的な言葉となってポンポン飛び出し、
それを周りが具体的な数字に落とし込む形で経営が行われていました。
周囲との軋轢を避けるため、
当たり障りのない発言しかしない
多くの日本のトップとの違いを痛感したのです。
以来私は、クライアントの意思決定に関わる経営層と直接向き合い、
マーケティング戦略や企業戦略といった
より上流の部分からブランディングに関わることで、
的確で魅力的なメッセージを発信する努力を重ねているのです。
冒頭の「ポケットに入るラジオをつくれ」という言葉を
井深大氏が発信した当時、
ラジオというのは大きな「家具」でした。
単に「小さなラジオをつくれ」という指示であったなら、
従来のラジオを少し小さくしたものしかできなかったでしょう。
「ポケットに入る」という言葉によって、
ラジオを外に持ち歩くという新しい発想が共有され、
形になったと思うのです。
またシャネルは、
窮屈な衣服で心身ともに束縛されていた女性を解放する、
というブランドに懸ける思いを、
「女の体を自由にする」という明快な言葉で表現することによって、
新しい未来像を提示し、社会から絶大な支持を集めたのです。
言葉には、人の意識や現実を大きく変える力があります。
* * *
その他、
ディズニーランド躍進の秘訣、
商品開発から経営戦略、マネジメント、
人生設計まで役立つ言葉の技術とは。
*****
以上であります。
押忍 石黒康之
0 件のコメント:
コメントを投稿