プロフィール

2014年9月24日水曜日

是非とも御一読の程をお勧め致します。

以下は昨日(9月23日秋分の日)致知出版社様から頂いたメルマガの一部であります。



大変感銘させて頂いたと同時に大変勉強させて頂きました。


是非とも御一読の程をお勧め致します。






☆☆☆☆☆
 本日は秋分の日です。

 先祖を敬い、亡くなった方を偲ぶ日であるとともに、
 国民教育の師父・森信三先生のお誕生日でもあります。
(明治29(1896)年9月23日生まれ)

 本日は特別に、
『致知』1985年11月号より、
 森信三先生の貴重なインタビューをご紹介いたします。


───────────────────────
 一日一言 平成26年9月23日(火)
───────────────────────


★「大器」の条件★

(──「男は無限の前進に賭ける
 ところがなければならぬ」と
 いうのもその通りですね。)


(森)
 男の生き方には、どこか
『自己を賭ける』という趣きが
 ないとね。

 組織の中におると賭けるということは
 そう勝手にはできません。
 なぜかというと、食うことを保証
 されているからね。

 だから、人を使う人はある程度
 部下に賭けさせるということ。
 そこがすぐれた社長の条件
 でしょうね。


(──賭けると、
 自分の知らなかった力も
 出てきますから。)


(森)
 ええ、出てくる。力が出てくる。
 それから、
 社長の信頼度を実感しますね。
 そこに命と命の呼応が生まれる。


(──上役の苦心がわかりかけたら
 たとえ年は若くても、他日ひとかど 
 の人間となるとみてよい、
 といわれているのも、
 なかなかおもしろい指摘です。)


(森)
 それはなぜかというと、
 想像によって、自分の経験の世界の
 限界を越えとるから。

 で、それはね、
 一種の叡智の働きですが、
 叡智ってものは、においをかいで
 察しをする、ということです。

 この叡智の働きというのは
 学問論としても教育論としても
 大事なことだ。

 ところが、
 日本は肝心の学問論てものが
 ほとんどみるに堪えるものがない。

 みな西洋の学者の学問論の翻訳
 みたいなものばかりでね。
 自分の体を絞ったものがない。

 ついでにいうと、
 上位者にタテつくことをもって、
 快とする程度の人間はとうてい
「大器」にはなれないと思う。

 そりゃ、
 まだ、みる世界が狭いってこと。
 親の気持ちさえ、察しがつかんという
 程度じゃ無理。

 そりゃ、組織が、人的構成が生きて
 つかめておらんということです。
 そういうことがにおいでわかり
 だすのが30過ぎ。

 これをいかにして年齢を遅れんように
 知らすかということが、幹部の人の
 苦心のいるところじゃないですか。

 まあ、教育といえば、
 それが一番の教育でしょう。


・ ・ ・ ・ ・


★言葉、読書、人生★


(──読書といえば、先生は
「生命の弾力は、読書を介して
 その固形化を防ぎ得べし。
 故に人は読書を怠らば、
 心の大根にすが入り初めしものと思うべし」
 といってますね)


(森)
 真の読書というものは、
 いわばその人がこれまで経験してきた
 人生体験の内容と、その意味を
 照らし出し統一する「光」といってもよいでしょう。

 だから、せっかく、
 深刻な人生経験をした人でも、
 もしその人が平生読書をしない人の
 場合には、その人生体験の意味を
 十分にかみしめることができないわけです。


(──あぁ、言葉に出合わなければね。)


(森)
 読書の中心は結局「自分」というもの
 をつねに内省できる人間になるということでしょう。

 だから、私たちは 
 平生読書を怠らぬことによって、
 つねに自己に対する内観を深め、
 それによって真の正しい実践のできる
 人間になることが、何より肝要です。

 いいかえれば、読書、内観、そして
 実践という三段階はわれわれ人間が
 進歩し、深められてゆくプロセスといってもよい。


(──そうして人間を深めていくことで、
 いままで気付かなかった言葉に
 はっと目覚めるようになる。)


(森)
 そうです。それは叡智というか、
 知恵を身につける道でもある。

 結局、
 われわれが知恵を身につけるには、
 すぐれた人生の師の言葉を傾聴すると同時に、
 できるだけ人生の知恵を含んだ
 生きた書物に接するほかないわけです。

 しかし、結局は自分自らの人生の
 苦学というか逆境の試練によって、
「血税」ともいうべき授業料をおさめ、
『世の中』という生きた学校において、
 体をしぼって、身につけるより
 他ないということです。


(──体をしぼって。)


(森)
 そうです。

 本でも、単に才能だけではない、
 自殺寸前というギリギリの逆境を突破して
 みごとに生き抜いた人のもののほうが、
 はるかに深く心を打つ。

 その辺に、言葉が命となる秘訣が
 あるといえるんじゃないでしょうか。


-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・- 

「我が言葉の人間学
─哲学は本来、生きる力になるべき─」

 森信三
(哲学者)

『致知』1985年11月号
 特集「言葉が運命を制す」より
☆☆☆☆☆


以上であります。



押忍 石黒康之

0 件のコメント:

コメントを投稿