禅を世界に広めた
宗教学者鈴木大拙は、
昨年没後50年を迎えた。
本号でその人をよく知る
お二人に語っていただいたが、
大拙が本格的に禅の研究に
取り組んだのは50歳を
過ぎてからという。
それまでは自己を深めるべく
寧静の時を過ごしていたのだろう。
90を過ぎた大拙は
松ヶ岡文庫に住んでいた。
そこに行くには130の石段を上る。
90を越えて大変でしょう
という人に、大拙は
「一歩一歩上がれば何でもないぞ」
と答えた、という。
一歩一歩努力すれば
いつの間にか上がるものだぞ、と。
大拙の人生を象徴するような言葉である。
最後に、本号の表紙を
飾っていただいた
ノーベル賞受賞者の大村智さんは、
その講話を松原泰道先生の
言葉で締め括られた。
「よき人生は日々の丹精にある」
先人の示した道標を仰ぎつつ、
私たちも自らの人生を歩みたい。
───最新号「特集総リードより」
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押忍!
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