ある日の会館朝礼にて…、
[えー、君たちぃー、
「馬は乗ってみよ、人は沿ってみよ」
と、いってな、
どんな名馬と言われている馬でもな、
実際に乗ってみないと名馬か駄馬かは分からないよ!
それと同じくな、
人間もな、実際に会ってみて暫く付き合ってみないとな、
その人間の真価は分からないよ!
私のこと、会った事もなく、話した事もないのに、
あれこれと悪く言ったり批判したりする人間が沢山いるよ!
いいか、
世の中な、目が開いている人間が半分、目が開いていない人間が半分や!
(物事の本質が掴める人間が半分、物事の本質が理解できない人間が半分。)
大事なのはな、
君たちがどちらの人間になるかや!
極真から(若獅子寮から)逃げた人間、出てった人間は沢山いるよ、
そういった人間にもな、その人間の理屈があるよ、
泥棒にも理屈があるんだから!
でもな君たち、
君たちの様にな、
どんなに虐げられ、クチャメチャにされ辛く、
苦しい思いをしてもな、
辛抱してガマンしている人間もいるんだよ!
どちらを選ぶかや!
君たちには道を踏み外さないでもらいたい!
公明正大に、覇者王道を正々堂々と歩いてもらいたい!
わかったぁ! 」
極真 大山倍達総裁
***
「このシリーズ、あくまでも、
わたし石黒が第十九期生として内弟子修行した三年間当時の、
拙い記憶、日記、メモをもとに書かせて頂いております。
強烈猛烈な師匠への憧れ、 尊敬、
何度でも何度でも、繰り返し繰り返し、同じお話をされる総裁。
その強烈なインパクトで今もって総裁のお言葉が頭に耳にこびり付いております。
その辺りを御理解して読んで頂けると非常に幸いであります。
内弟子諸先輩後輩の皆様方、また優秀な極真会館、師範、先生、先輩、後輩の皆様方がおられる中、
誠に僭越では御座いますがあえて書かさせて頂いております、御理解の程をどうか宜しくお願い申し上げます。
いつも本当にお世話になりありがとうございます。
今後とも御指導御鞭撻の程を宜しくお願い致します。」
押忍!
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