以下は、本日、致知出版社様からいただいたメルマガの一部であります。
またまた、いつもの如く朝から大変考えさせられてしまいました。
いうまでもなく、ワシの仕事、職業は、
「空手の先生」、であります。
では、「空手の先生」であるのであれば、
自身の稽古をして、
道場の現場で空手の指導だけをしていればよいのか……?、と問われれば、
それだけでは、瞬殺で道場は潰れて倒産してしまいます。
やはり、道場運営・経営業務が重要になってくるのです。(当たり前ですが…)
しかし、経営者になり切って空手家、武道家の本である………
、と、ここまでとしておきます。
ようは、バランス感覚、かたよらずに、中庸をもって職業、仕事を淡々とこなしていくということですよね。
是非とも御一読の程をお勧め致します。
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近年、中国産の安い製品が
多く占めている靴下市場にあって、
メイド・イン・ジャパンにこだわり、
若い女性を中心に圧倒的な人気を誇る
「靴下屋」ブランド。
いまやその需要は日本国内にとどまらず、
フランスやモルティブなど
海外進出も果たしています。
創業者の越智直正氏はいかにして
ゼロから事業を発展させてきたのか。
中卒、丁稚出身の叩き上げの経営者が語る
「商いの原点」とは——。
┌────今日の注目の人───────┐
「行き着くところはその人の人格」
越智直正(タビオ会長)
※『致知』2014年3月号
特集「自分の城は自分で守る」より
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※対談のお相手は、
メーカーズシャツ鎌倉・貞末良雄会長です。
越智 その人の持っている人格が
すべてを規定するんであって、
知識とかそういうものは殆ど関係ない。
どんな事業でも、最後に決着をつけるものは
その人の人格だと思いますよ。
貞末 同感です。
越智 そのことを教えてくれたのは、
僕をサンドバッグみたいにして
厳しく鍛えてくれた奉公先の大将でした。
人間を磨かなかったらええ商品はできない。
おまえがつくった靴下を靴下と思うな。
これはおまえの心を表現したもので、
おまえ自身なんだと。
だから優れた人格をいかに養うか
ということが大事だと思います。
貞末 おっしゃるとおりです。
徳がなければ人はついてきません。
だからといって、付け焼き刃で
そんなもの身につきませんし、
いったんインチキをしたら、
それまで築いたものは全部ダメになる。
ですから絶対に自分を裏切らずに
積み重ねてきたものの結果として、
人様が自分をどう思ってくださるか
ということですね。
越智 僕は正しい道を歩むこと、
相手のことを考えて相手に尽くすことが
徳を積むことだと思います。
商売人はそんなに難しいことを考えなくても、
それだけ実践していけばいいのと違いますか。
貞末 創業当初からのご苦労を通じて
そうしたお考えを培われたのだと拝察しますが、
越智さんが一番厳しかった時期はいつですか。
越智 創業5年目に7千万円の借金をつくりましてね。
もうどこも借りるあてがなくなって
倒産を覚悟したことがあるんです。
ところが、お世話になっていた社長さんに報告に行ったら、
「おまえ、やり手やのぉ」と言われたんです。
「おまえみたいに何もないやつが、
どうやって七千万円も借金できたんや」と。
その途端に意識がガラリと変わったんです。
それまで自分は最悪の経営者やと思っていたのが、
「やり手やのぉ」と言われて一瞬でやり手の社長になった。
そうなると、もう一銭も借りられないと思っていたのに、
なんとかお金をかき集めることができて
倒産の危機を回避できたんです。
貞末 厳しい状況も心持ちで一変するのですね。
越智 陰転思考から陽転思考にいっぺんで変わりました。
陰転思考でものを考えていたら何もできません。
だけど、人間ってどんなことがあっても
ちゃんとできるようになっているのと違いますか。
貞末 おっしゃるとおりだと思います。
越智 振り返ればいろんなことがありますが、
人間っていうのはその時、その時
精いっぱい生きているものです。
昔も精いっぱいだし、いまも精いっぱい。
だから本当は、あの時が特別厳しかった
という感慨は僕にはないんです。
* * *
越智氏の商売人としての土台を築いたのは
丁稚奉公時代だったという。
いかなる厳しい修業を経て
靴下屋を今日へと育て上げたのか。
越智氏が経営の実践の中で掴んだ
商売の極意、人生の極意とは——。
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以上であります。
押忍! 石黒康之
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