以下は、ワシが修行した、総本部内弟子第19期生(若獅子寮)の三年間の寮訓・寮則と日常の生活の記録であります。(全てではありませんが.........)
当然、多少の記録誤差はありますが、
まあ、だいたい、以下の様な青春の三年間を過ごさせて頂きました。
繰り返しますが、ワシが体験、経験した第19期生としての三年間のみの記録であります。(内弟子諸先輩方の、また、後輩の皆様方におかれましては違いが多々あると思います。くれぐれも、ワシが体験した三年間のみの記録でありますから、誤解のないようにお願い致します。)
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<若獅子寮 寮訓>
吾が寮は希望に燃える若獅子の寮。時あらば世界に獅子吼せんと切磋琢磨、努力精進し武道家として全き完成を願う、難行苦行修行の共同宿舎である。
一、 吾々は、難行苦行の修行者として、心の汚れを持たず、常に衣服、室内を清潔に保つこと
一、 吾々は、押忍の精神を保ち、日々刻々何処においても戦場に立つ者の心構えを持つこと
一、 吾々は、良き武芸者たらんがため、文武を通じて、心・技・体を鍛えること
一、 吾々は、何事においても率先実行を旨とし、よりよき模範と指導を心掛けること
一、 吾々は、常に慎重を期し、礼節をわきまえ、武人としての誇りを忘れざること
一、 吾々は、一年で黒帯、二年で準指導員、三年で正指導員となるよう努めること
一、 吾々は、練士、教士、範士の資格を得、国内外における指導者となるよう心掛けること
一、 吾々は、同じ修行者として相和し、事に当たって、武の道人の道を忘れざること
一、 吾々は、力量、技量、速度、跳躍について不断の探求を怠らざること
一、 吾々は、常に薄氷を踏む戦士として、日々の修業を一義とすること
一、 吾々は、初心貫徹のため、青春の気迫を燃焼し、常に宇に挑む姿勢を忘れざること
一、 吾々は、困難を耐え、空手の本義である自己との闘いに打ち克つこと
一、 吾々は、終生を極真カラテ一筋に生き、信仰と信念を持って、社会の範となるように努めること
一、 吾々は、極真カラテの礎となるため、館長の手足となり率先して会館の業務に協力すること
一、 吾々は、寮訓・寮則を遵守し、希望の朝を迎え感謝の夕べを送るよう努めること
<寮則>
一、 寮生は、入寮当初は会館の空気に慣れるため、自主稽古以外はできないものとする
一、 寮生は、入寮後三ヶ月間は無休とし、それ以後一年までは二週に一度の休みとする
一、 寮生は、一年を経た者は週に一度の休みを与えるが、緊急の際はこれを返上し、会館の業務にあたること
一、 寮生は、朝六時半の起床、夜十一時半の消燈を厳守すること
一、 寮生は、寮の秩序を保つため、寮生の中から副寮長を選び、事務局長の下に寮長が置かれるものとする
一、 寮生は、外出の際、必ず寮長に外出先と帰寮時間を申し出ること
一、 寮生は、寮生以外の者が泊まる時は寮長ならびに受付に許可を得て、朝礼に必ず参加させること
一、 寮生は、毎年三月に選考され、四月に入寮式を行い、三年の修業期間を終えた者は三月に終了式を行うものとする
一、 寮生は、三年間の寮生活終了後、最低一年間は本部の指定する海外あるいは国内の研修生として自己の研鑽に努めること
一、 寮生は、入寮年度の規定に従って寮費を納入のこと
一、 寮生は、早朝の合同稽古に全員必ず参加し、道場の稽古以外に絶えず稽古を心がけること
一、 寮生は、毎週一回金曜日の夜、館長との食事の時間を持ち、この夕食会には寮長、事務局長ならびに館長の指名を得たもののみ参加できるものとする
一、 寮生は、週に一度、英会話ならびに精神訓話の講義を受け、教養の向上に努めること
一、 寮生は、掃除、食事を当番制とし、洗濯は自ら行うこと
一、 寮生は、寮の規律維持のため、寮生以外の者の立ち入りを禁じること
一、 寮生は、自分に与えられた業務は、最後まで自分で責任をもって遂行すること
一、 寮生のうち、日常生活、技量の成果において優秀と認められた者および会館に非常な貢献をなしたる者は、これを表彰するものとする
一、 寮生ならびに寮に関する事項はすべて委員会で討議され、館長の裁可を得るものとする
<若獅子寮の一日>
起床 AM5:30〜6:00(季節によって変わる。)
※宿直は、会館窓開け、新聞届け、ゴミ捨て。食事当番は朝食支度。
また、新寮生ならびに二年目は、会館横の公園のゴミ拾い。(もし、ゴミが一つでも拾い残してあれば、鉄拳制裁の愛の鞭などで気合い注入(笑)。)
早朝稽古 6:30
※雨天時は内容変更.本部留守番と食事当番以外全員、毎日の日課約1時間半。
路上にて
ランニング8km(通称゛目白コース゛).坂道ダッシュ100m×5.
西池袋公園にて
(ジャンピングスクワット50回MAX+拳立て伏せ50回)5セット.
サイドステップ50m.後ろ向きステップ50m.ケンケン50m.あひる歩き50m.ウサギ跳び50m.手押し車50m.ターンダッシュ50m.足捌き50m.膝蹴り50m.前蹴り50m.廻し蹴り50m.などなど、
1階道場にて
(腹筋50回+背筋50回)5セット などなど、
朝食 8:00 ※寮訓・寮則・寮歌のあと、朝食.
会館清掃 8:30 ※各自担当区域(因みにワシは便所掃除、ならびに総裁室担当でした。)
朝礼 9:30 ※大山総裁訓話.職員&内弟子参加.
一部稽古10:00〜12:00
※一般道場生と出席(最低一日1回は一般稽古に参加).
※寮掃除・ロビー番・食事当番・会館業務の合間に自主稽古など、
昼食 12:00 ※一部稽古参加の者は後から.
二部稽古までは、
※自主稽古、寮掃除、洗濯、夕食買出、ロビー番、大山総裁のお手伝い、黒帯の先輩方の雑用などなど、
二部稽古16:00〜18:00
三部稽古19:00〜21:00
夕食 21:30
※宿直当番(宿直は会館ロビーの横の指導員室にて寝泊まり)は先に済ませる。三部稽古参加の者は後から.
※金曜日の夜は、大山総裁と寮で食事会.鳥の水炊きがメイン.とんかつ、焼魚、デザートがつく(ちなみに、ご飯大盛り三杯、水炊き大盛り三杯のお代わりは必ずのノルマ、もし、ごまかしでもしたら、深夜呼び出されての鉄拳制裁と愛の鞭、ならびに一晩中、ジャンピグスクワットか拳立て、正座も........(笑))
また、大山総裁や先輩たちとの会話で、
「出来ません、分かりません、知りません」、などは絶対の禁句。
出来るまでやり、分かるまでやり、知るまで調べ続ける。
(実際、一晩中やり遂げたことは何度もありました。)
閉館 22:00
※寮には風呂がないので銭湯へ行く.しかし、金がないときは会館地下のシャワーのみ。(新寮生の一年間はシャワーのみ、シャワー時間は一分間のみ限定。お湯や水を出すと他のシャワーの温度が変わるので、「お湯出します、水出します!」を大声で叫ぶこと。(笑))
消燈 23:30
なお、就寝後は夜中寝静まってから起こされていきなりの反省会、今風にカッコよくいえばミーティング(笑)(その反省会では先輩からの容赦ない愛の鞭、鉄拳制裁、一晩中ジャンピグなど)は当たり前の日常です。(これがキツかったッス(笑))
また、宿直当番は、指導員室で朝まで仮眠だが、外に干している稽古着を取り入れるために、ちょっとでも雨が降ったら起きなくてはならない。緊急時(深夜、酔っ払いや、不審者がよく来ました。)は裏の寮生を呼び会館を体を張って守る。
二年目になると週一回の休日を頂けましたが、
現在の様に携帯電話などはもちろん無く、
外出先の公衆電話より会館に一時間おきに連絡をいれ、
外出先の場所などを随時連絡する義務がありました。
当然、会館が忙しければ、直ぐに呼び戻され、
幸せ(?)の休日も無くなるのが当たり前の三年間でした。(笑) (あ、実質は休日貰えるのが二年目からだから、二年間のみか!)
しかし、毎週木曜日の午後には、大山総裁直伝の内弟子稽古を約三時間、大山総裁直々にて指導をして頂き、最高の内弟子生活三年間でありました。
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以上、まだまだ書き足らないぐらいですが、
思い出したままに書きなぐらさせて頂きました。
あくまでも、これらは、ワシが体験、経験した第19期生の三年間のみの記録であります。
また、何か思い出しましたら、このブログにて書かせて頂きたいと思いますね。
押忍 石黒康之
懐かしく拝見させていただいてる頂ました。
返信削除変わらないですね。
自分は、魔の15期生。全滅組ですので。
情けない落ちこぼれですが…
三年間全う出来ただけでも、驚愕に価します。
素晴らしいですね。