【新しい資本の時代が始まろうとしている】
加谷珪一氏の心に響く言葉より…
「新しい資本の時代が始まろうとしている」
スマートフォンの普及によって、だれもが場所と時間に関係なくインターネットに接続できる環境を手にした結果、ビジネスのインフラに本質的な変化が訪れようとしている。
仕事に必要なあらゆるリソースがネット上で手に入り、すべてのプロセスをネット上で完結する可能性が見えてきたのである。
この動きは、互いに顔を突き合わせ、集団で行動することを基本としてきた日本のビジネス環境に大きな変化をもたらす可能性を秘めている。
各人が場所の制約を受けないITデバイスを持つことになると、これまで「無価値」として捨てられていた隙間時間に「価値」が生じ、仕事の効率を最大化できる。
その結果、集団ではなく、自己完結的に仕事をすすめたほうが、全体の生産性が高くなってくる。
仕事の進め方は、いまよりっもずっとパーソナルなものになるだろう。
こうした変化は、「お金を稼ぐ」という概念にも影響する。
これまでの時代には、お金持ちになれる人といえば、企業家か投資家と相場は決まっていた。
資本主義の仕組み自体がそうなっていたからである。
だが新しい資本の時代には、事業者と消費者の区別は曖昧になる。
インターネットを使って不特定多数の人が仕事を請け負えるようになるため、これまで「消費者」だった人が、いとも簡単に「提供者(起業家)」に変身することができる。
話はそれだけにとどまらない。
インターネットが本当の意味での社会インフラとなれば、すでにあるモノを皆で共有する「シェアリングエコノミー」が発達する。
既存のモノを流用するだけで、たいていのことが実現できてしまう社会がやってくるのだ。
そうなると、事業の立ち上げに必要な資金や手間が劇的に小さくなり、事業に対するイメージが根本的に変わってくるである。
起業家になるためには、かなりの人脈や能力、そして体力が求められた。
これでまでの社会において、「資本」を持つ人のパワーは絶大だったのである。
だが、新しい資本の時代には、事業の立ち上げに多額の資金を必要とせず、場所や時間の制約が今よりもずっと少なくなるだろう。
ネットビジネスの地殻変動は、新しいサービスを開発する起業家だけに関係するものではない。
近年ネットサービスの事業者は、無数の個人をネットワーク化し、その労働力を自社のビジネスに活用しようとしている。
個人がこれをうまく利用することによって、ちょっとした隙間に結構なお金を稼げる時代になっているのだ。
日本全体からみれば、まだ、なじみのある存在というわけではないが、最近、一部の人たちの間では「民泊」が結構なブームとなっている。
きっかけとなったのは、アメリカのベンチャー企業が手がける「Airbnb(エアビーアンドビー)」というサービスだ。
宿泊したい人と、自宅を宿泊施設として提供したい人を、インターネットで仲介するというもので、2008年にアメリカでサービスを開始して以降、あっという間に世界に普及した。
現在では192か国で80万件以上仲介している。
2014年、同社の日本法人が設立されてからは、自宅を民泊に提供する人が急増し、今では1万件以上の家が同社サイトに登録されるという状況になった。
タクシー配車サービスの「UBER(ウーバー)」も、すでに一部の地域でサービスを提供しているので、日本でもその存在が知られつつある。
UBERは、スマホを使って近くにいるタクシーを簡単に呼び出せるというものだが、特に物議を醸しているのが、既存のタクシーではなく、一般人が自身の車を使ってタクシーに近いサービスを提供する廉価版のサービスだ。
2014年12月には、ニューヨーク証券取引所に画期的なサービスを提供するベンチャー企業が上場した。
銀行に代わって個人の融資を仲介する「レンディングクラブ」である。
お金を借りたい個人と貸したい個人をネット上で仲介し、手数料を取るというビジネスモデルは、まさにAirbnbの金融機関版といってよい。
個人を中心とした新しいネット社会では、銀行業務すら個人に開放されてしまうのだ。
『これからのお金持ちの教科書』CCCメディアハウス
加谷氏は、「ネットによる『中抜き』は、これから本格化する」と語る。
「多くの仕事が企業から個人にシフトし、それを担っていた既存企業が"中抜き"されるという流れは、ネット通販の巨人である米アマゾンが本格的に動き出したことで、一気に加速しそうな状況となっている。
現在アマゾンは、アプリを使って個人に配送を依頼するシステムを開発している。
このシステムに登録した個人は、自分が移動する予定の地域に配達予定の商品が存在した場合、宅配業者の代わりにその商品を顧客に届け、配送料をもらうことができる」(同書より)
隙間時間を(配達して)売ることができたり、空いている家や別荘を貸すことができたり、空いている車を貸したりできる、というシェアリング(共有)という考えだ。
また、自動運転が進んでくれば、車が好きな時に好きな場所に迎えに来てくれて、目的地に行ったり、自宅に帰ることもできる。
それは、結局は、自分の車でなくてもいいということ。
つまり、所有という概念も変わってくる。
トーマス・フレイ氏は、ITの革新によって、2030年までに、現在存在している仕事の50%が無くなると言った。
盤石(ばんじゃく)と思われた一流の上場企業が、大赤字を出し、倒産してしまう時代。
「新しい資本の時代が始まろうとしている」
新しい時代の変化を読み取り、それに対応できる人でありたい。
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加谷珪一氏の心に響く言葉より…
「新しい資本の時代が始まろうとしている」
スマートフォンの普及によって、だれもが場所と時間に関係なくインターネットに接続できる環境を手にした結果、ビジネスのインフラに本質的な変化が訪れようとしている。
仕事に必要なあらゆるリソースがネット上で手に入り、すべてのプロセスをネット上で完結する可能性が見えてきたのである。
この動きは、互いに顔を突き合わせ、集団で行動することを基本としてきた日本のビジネス環境に大きな変化をもたらす可能性を秘めている。
各人が場所の制約を受けないITデバイスを持つことになると、これまで「無価値」として捨てられていた隙間時間に「価値」が生じ、仕事の効率を最大化できる。
その結果、集団ではなく、自己完結的に仕事をすすめたほうが、全体の生産性が高くなってくる。
仕事の進め方は、いまよりっもずっとパーソナルなものになるだろう。
こうした変化は、「お金を稼ぐ」という概念にも影響する。
これまでの時代には、お金持ちになれる人といえば、企業家か投資家と相場は決まっていた。
資本主義の仕組み自体がそうなっていたからである。
だが新しい資本の時代には、事業者と消費者の区別は曖昧になる。
インターネットを使って不特定多数の人が仕事を請け負えるようになるため、これまで「消費者」だった人が、いとも簡単に「提供者(起業家)」に変身することができる。
話はそれだけにとどまらない。
インターネットが本当の意味での社会インフラとなれば、すでにあるモノを皆で共有する「シェアリングエコノミー」が発達する。
既存のモノを流用するだけで、たいていのことが実現できてしまう社会がやってくるのだ。
そうなると、事業の立ち上げに必要な資金や手間が劇的に小さくなり、事業に対するイメージが根本的に変わってくるである。
起業家になるためには、かなりの人脈や能力、そして体力が求められた。
これでまでの社会において、「資本」を持つ人のパワーは絶大だったのである。
だが、新しい資本の時代には、事業の立ち上げに多額の資金を必要とせず、場所や時間の制約が今よりもずっと少なくなるだろう。
ネットビジネスの地殻変動は、新しいサービスを開発する起業家だけに関係するものではない。
近年ネットサービスの事業者は、無数の個人をネットワーク化し、その労働力を自社のビジネスに活用しようとしている。
個人がこれをうまく利用することによって、ちょっとした隙間に結構なお金を稼げる時代になっているのだ。
日本全体からみれば、まだ、なじみのある存在というわけではないが、最近、一部の人たちの間では「民泊」が結構なブームとなっている。
きっかけとなったのは、アメリカのベンチャー企業が手がける「Airbnb(エアビーアンドビー)」というサービスだ。
宿泊したい人と、自宅を宿泊施設として提供したい人を、インターネットで仲介するというもので、2008年にアメリカでサービスを開始して以降、あっという間に世界に普及した。
現在では192か国で80万件以上仲介している。
2014年、同社の日本法人が設立されてからは、自宅を民泊に提供する人が急増し、今では1万件以上の家が同社サイトに登録されるという状況になった。
タクシー配車サービスの「UBER(ウーバー)」も、すでに一部の地域でサービスを提供しているので、日本でもその存在が知られつつある。
UBERは、スマホを使って近くにいるタクシーを簡単に呼び出せるというものだが、特に物議を醸しているのが、既存のタクシーではなく、一般人が自身の車を使ってタクシーに近いサービスを提供する廉価版のサービスだ。
2014年12月には、ニューヨーク証券取引所に画期的なサービスを提供するベンチャー企業が上場した。
銀行に代わって個人の融資を仲介する「レンディングクラブ」である。
お金を借りたい個人と貸したい個人をネット上で仲介し、手数料を取るというビジネスモデルは、まさにAirbnbの金融機関版といってよい。
個人を中心とした新しいネット社会では、銀行業務すら個人に開放されてしまうのだ。
『これからのお金持ちの教科書』CCCメディアハウス
加谷氏は、「ネットによる『中抜き』は、これから本格化する」と語る。
「多くの仕事が企業から個人にシフトし、それを担っていた既存企業が"中抜き"されるという流れは、ネット通販の巨人である米アマゾンが本格的に動き出したことで、一気に加速しそうな状況となっている。
現在アマゾンは、アプリを使って個人に配送を依頼するシステムを開発している。
このシステムに登録した個人は、自分が移動する予定の地域に配達予定の商品が存在した場合、宅配業者の代わりにその商品を顧客に届け、配送料をもらうことができる」(同書より)
隙間時間を(配達して)売ることができたり、空いている家や別荘を貸すことができたり、空いている車を貸したりできる、というシェアリング(共有)という考えだ。
また、自動運転が進んでくれば、車が好きな時に好きな場所に迎えに来てくれて、目的地に行ったり、自宅に帰ることもできる。
それは、結局は、自分の車でなくてもいいということ。
つまり、所有という概念も変わってくる。
トーマス・フレイ氏は、ITの革新によって、2030年までに、現在存在している仕事の50%が無くなると言った。
盤石(ばんじゃく)と思われた一流の上場企業が、大赤字を出し、倒産してしまう時代。
「新しい資本の時代が始まろうとしている」
新しい時代の変化を読み取り、それに対応できる人でありたい。
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