プロフィール

2016年5月9日月曜日

★人物を見極めるにはこの三点を見よ★


「まず第一にその人の外部に顕れた
行為の善悪正邪を相し、
 それよりその人の行為は
 何を動機にしているものなるやを篤と観、
 更に一歩を進めて、
 その人の安心はいずれにあるや、
 その人は何に満足をして暮らしてるや
 等を知る(中略)。

 ゆえに行為と動機と、満足する点との
 三拍子が揃って正しくなければ、
 その人は徹頭徹尾永遠まで
 正しい人であるとは言いかねるのである」
            (人物の観察法)


この人物観察法は、つまるところ
その人が本当に誠実であるか、
正しい人であるかを知るためのものと
いえます。

渋沢は、少々利口な人よりは
本当に正直な人を雇いたいということを
たびたび述べています。

そして雇う時の基準として、
その人物の行為と動機と満足する点を
観ることを勧めています。
これはもちろん孔子が
説いていることでもあります。

確かに、この三つのポイントを立てて
面接をしていくと、間違いが少ないことは
私自身の経験からも実感しています。

渋沢はこのように、
抽象的な精神のあり方ばかりでなく、
実社会における具体的活動、
人物鑑定法までも『論語』から読み取り、
それを実践しています。

現実の経済活動において
『論語』をどこまで活用できるかという、
活用の極限というものを
示しているわけです。


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二人の偉人に学ぶ
ビジネスと人生の成功法則

『渋沢栄一とフランクリン』
齋藤孝・著 (致知出版社)


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押忍!

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