上(かみ)に在りて驕らざれば、
高(たこう)して危うからず。
節を制し度を謹めば
満(みち)て溢れず。
高うして危うからざるは、
長く貴きを守る所以なり。
満て溢れざるは、
長く富を守る所以なり。
富貴其の身を離れず、
然る後能(よ)く其の社稷(しゃしょく)を
保ちて、其の民人(みんじん)を和す、
蓋(けだ)し諸侯の孝なり。
【訳】
「諸侯・殿様の地位にあって
高ぶらないでいれば、
高い地位にあっても危うくない。
節目をきちんと締めくくり、
人間としての度合いを
わきまえて謹めば、
裕福になってもほどほどの
ところでとどまっていられる。
高い地位にあっても危うくなければ、
長くその地位を守ることができる。
裕福になってもほどほどの
ところでとどまっていれば、
長くその富を守ることができる。
富や地位は自分のものになり、
その後に社稷を保つことができる。
そのように国家が続き、
一般の民をも和やかにして
よく治めていく。
これが殿様の孝行である。
101歳の安岡正篤師の高弟が墨書した古典
『「孝経」を素読する』(伊與田覺・著)
致知出版社様メルマガよりシェアさせて頂きました。
押忍!
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