プロフィール

2017年4月16日日曜日

相田みつを先生

月刊『致知』5月号に
円覚寺派管長の横田南嶺氏と
相田みつを美術館館長の相田一人氏の
対談記事が掲載され、
反響を読んでいます。

書家で詩人の相田みつを氏は
どのような思いで
創作に打ち込み、
人々の心に光を灯すような
作品を創ってこられたのでしょうか。

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【横田】

相田みつを先生は
「そのとき どう動く」という言葉を
何枚も書かれていますね。
それもいろんな書き方で。


【相田】

はい。ものすごい量を
書いています。

縦書きもあれば横書きもありますし、
大きいの小さいの、様々なものを
書いていますけど、
納得のいく作品は
一点もなかったんじゃないでしょうか。

とにかく書に関しては、
非常に厳しかったです。

展覧会で展示するには、
期日までに仕上げないと
ダメですから、一応その中で
ベストな書を仕上げて
展示するんですね。

それでたまに作品を
買ってくれる人がいると喜びますが、
しばらくすると作品の粗が
見えてくるらしいんです。

父はそれが耐えられなくて、
買い戻して燃やしたり、
もっといい作品を書いて
交換したりしていました。


【横田】

私は日めくりカレンダーにある
この言葉が好きで、
よく使わせていただくんですけども、

「これでいいということはないが
 これがいまの
 わたしの精いっぱいの姿です」。

相田みつを先生は
常にこういう心境だったんじゃないかと
思います。


【相田】

そうでしょうね。
本人がよく言ったのは、
「求める世界が深くなればなるほど、
 迷いも深くなるんだ。
 だから、これでいいという書は
 一点もない」と。


求める世界が
どんどん深くなっていったら、
迷いも全部なくなってしまったと
いうのでは、「にんげんだもの」の
世界から懸け離れてしまう。

ですから父は、
迷いが深くならなければ
本当にいい書は書けない、
と考えていたんじゃないでしょうか。
それが父の書の魅力だと思います。


※この他にも、対談では、

・相田みつを美術館の誕生秘話
・人の話を聞くことの功徳

……などなど、心に深く染み入る
感動秘話が語られています。



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◎『致知』最新号(5月号)の
  特集テーマは「その時 どう動く」


致知出版社様メルマガよりシェアさせていただきました。


押忍!

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