スコット・バリー・カウフマン&キャリング・グレゴワール氏の心に響く言葉より…
クリエイティブな仕事には、真剣な時間と遊びの時間がある。
往々にして最善の結果が出るのは、両者をうまく組み合わせた時なのだ。
一方、遊びと仕事をきっちり分けるのは、現実的でないばかりか、害さえ及ぼす。
研究により、子どもでも大人でも、仕事と遊びを混ぜ合わせた枠組みが、学習と創造性にとって最も望ましい、ということがわかっている。
テレビゲームのデザイナーのジェイン・マクゴニガルもまた、わたしたちがしていることの多くはゲームと同じく「ただ楽しむため」のものであり、それは人生を幸せかつ柔軟に生き、仕事で結果を出すために欠かせない、と語っている。
誰もが思い当たるように、わたしたちは大人になるにつれて遊び心と好奇心を忘れ、生活は仕事とまじめな事柄に支配されがちになる。
かつてジョージ・バーナード・ショウはこう言った。
「人は老いたから遊びをやめるのではない。遊びをやめるから老いるのだ」。
もちろん、大人が「子どもの心」を取り戻す方法もある。
ある実験で、大学生を二つのグループに分け、その日の授業が休講になったと想像するか、自分が7歳の子どもで、学校が休みになったと想像するよう求めた。
すると、学校が休みで喜んでいる子どもになったと想像した学生の方が、その後の受けた拡散的思考テストでクリエイティブな答えを出したのだ。
つまり、遊び心は、常識的な考え方からの脱却を促すのだ。
現在、誰も彼も遊び不足で、遊びが許容され歓迎される空間が渇望されている。
最近の調査では、遊ぶことの多い大人はストレスを感じにくく、ストレスをうまく扱い、人生により満足し、より多方面で成功を手にしていることが示唆された。
遊び心を持ち続ければ、年をとった後もクリエイティブ思考とバイタリティを維持できる。
だからもっと人生を楽しもう。
ダンス、絵画、新しい場所の探検、冗談、それに遊びを。
インスピレーションが湧きあがってくるのを感じるはずだ。
『これからの時代に求められる「クリエイティブ思考」が身につく10の習慣』大和書房
最近、「デザイン思考」という言葉が話題になっている。
従来、「デザイン」は広告や建築、美術や服装などに使われる言葉だった。
しかし、「デザイン思考」とは、経営やマーケティング、商品開発、などあらゆる分野に使える「クリエイティブな思考」のことを言う。
現代はITやAIによって、何年後かには多くの仕事がなくなってしまうかもしれないという、すさまじい変化の時代だ。
今までの経験や事実をもとにした、論理思考だけでは理解不能な出来事が毎日のように起きている。
そこで必要なのが、今までになかったものを考え出すクリエイティブな思考方法「デザイン思考」だ。
いつの時代も、どんな仕事においても、そこで成功するには、独創的なアイデアやクリエイティブな発想が必要なことは言うまでもない。
しかし、現在ほど、それが必要とされる時代は、かつてなかった。
誰もが、クリエイティブ思考を身につけなければいけない時代がきた。
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