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2018年5月22日火曜日

臥龍

【返報性の法則】


西田文郎氏の心に響く言葉より…


ちょっと調子がよくなるとほとんどの人が、自分は優秀だと誤解しはじめます。

これは他人事ではありません。

しかし、「自分はデキる」と思っている人間に、本当にデキる人はいないし、「自分は優秀だ」と考えている人間に、本当に優秀な人がいたためしはありません。

自己満足は、未来へ進む力を奪います。

スポーツメンタルの指導経験から、はっきり断言できますが、本当にデキる人間、本当に優秀な人間は、間違いなく「自分はまだまだである」と思っています。

謙虚だからではではありません。

いつも未来の目標に向いていて、それと現在の自分を比べているので、「まだまだ」としか思えないのです。


志の低い人間ほど、すぐ図に乗ります。

志が低いから、すぐ舞いあがる。

大成功者から見れば、成功どころか失敗でしかないレベルなのに、なぜかいい気になり、思いあがり、「自分はデキる人間だ」「優秀だ」などとカン違いしはじめるのです。


残念ながら、今の日本はそんな人間ばかりです。

調子に乗り、勢いづいている人のところへは、人が寄ってきます。

勢いよく流れる川が、まわりの水を集め、しだいに大河になるのと同じです。

人は勢いのあるものが大好きで、未来に向かって勢いよく流れているものに魅力を感じ、本能的にそこに集まります。

人は未来のイメージが欲しいのです。


人が集まるということは、チャンスや才能が集まるということであり、イヤでもツキや運が寄ってくるということです。

1人では、絶対に勢いには乗れません。

調子にのって勢いづくには、未来のイメージを分かち合い、支えてくれる仲間が必要です。


一方、図に乗るには1人でも十分です。

というより、1人でなければ、図には乗れません。

そのうえ図に乗っていると、まわりの反感を買い、嫌われ、だんだんひとりぼっちになっていきます。

孤独ほど人の運勢を悪くするものはありません。

このことをぜひ覚えておいてほしいのですが、「孤独なのにツイている」「ひとりぼっちなのに運がある」、そういう人を私は1人も知りません。


『10人の法則』現代書林




西田氏は本書の中でこう語ります。


『世の中をナメていいる人間は、いつか必ず大失敗します。

ナメてかかると、いずれ相手に復讐されるというのが、この世の法則だからです。

これを「返報性の法則」といいます。

他人を疎んじていると、必ず他人に疎んじられ、お金を軽んじていると、必ずお金に軽んじられ、健康を無視していると、必ず健康にも無視される。

逆に他人を大切にする人は、人間関係に恵まれ、お金を大切にする人は、お金に恵まれ、健康を大切にする人は、健康に恵まれるようになる。

雑巾だって大切に使えば、長持ちしてくれます。

この返報性の法則をしっかり理解し、大切なものを大切にしてさえいれば、どんなに不幸になりたいと思っても、そうそう簡単に不幸にしてくれません』


人は、未来感を持つ会社や人に魅(ひ)かれる。

未来感という未来のイメージだ。

反対に過去のことばかり言っている会社や人には、人は寄りつかない。


未来へのイメージを持つからこそ、そこに希望があり、夢がある。

未来を大切にする人は、未来から大切にされる。

過去を大切にする人は、過去に生きることになる。

過去に生きる人は、愚痴や、泣き言や、不平不満やグチが多い。


いくつになっても、未来に好奇心を持ち、未来を大切にする人でありたい。



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