斎藤一人さんの心に響く言葉より…
人間ってね、3つのものでできているんです。
1つは、「命」。
これは神さまからいただいたもの。
どんなに科学が発達しても、人間は細胞をいちから創り出すことはできないんです。
だからこそ、命は尊いものなんです。
2つめは、「考え方」。
心というものだよね。
心は、人間の創造主なの。
そして、3つめに「肉体」。
目で見ることができる肉体は、1と2を合わせた結果といえます。
この中で、自分を変えることができるのが「考え方」なんです。
自分の考え方、つまり「自由意思」をいい方向へ持っていけば、いい道に進めるようになっているんです。
自分の意志で、舵をとっていくということなんだよね。
「明るく心豊かで、人に親切に、楽しく仕事をやろう」
こう思うだけで、ハンドルが豊かで楽しいほうに向かっていく。
心の舵を切るのは、いつも自分自身なの。
この「自由意思」を使えば、イヤなことだって、いい経験に変えていくことができるんです。
たとえば、車に乗っていて追突されちゃったとする。
車は大破するし、首は捻挫する。
このとき、
「なんてツイてないんだ。どうしてくれるんだ」
と思うか、
「死ななくて本当によかった。運がいいな」
って思うかで、人生は変わってきちゃうんだよ。
追突されたときは、「コノヤロー」って感じるかもしれない。
でも、あとになって「あのときはツイてた」と思い直すことができれば、魂が成長するんです。
だからさ、雨が降ったら、「イヤだな」ではなく「天の恵みだな」。
答えが間違っていたら、「恥ずかしいな」ではなく「知らないことがわかって、よかったな」って思う。
いい方向へ変換してみることだよ。
人間って、放っておくと、不安になるのが普通なの。
だから、意識的に「いいほう」へ心の舵を切ることが大切なんだよね。
それから、偉人伝とか、うまくいった実業家の本を読むと、苦労して成功した話が書かれているよね。
エジソンは毎日夜を徹して研究に没頭したとか、ナイチンゲールは戦火の中、懸命に看護に勤(いそ)しんだ、とか。
だから、世の中の多くの人が、苦労しないとうまくいなないと勘違いしている。
ここが大きな間違いなんです。
いいかい。
世の中って、「心が豊かで、楽しければ」うまくいっちゃうようにできているんだよ。
仕事でも何でもそう。
苦労なんかしちゃいけない。
もし、苦労していると感じたら、それは好きじゃないことをやっている、ということです。
エジソンだって、ナイチンゲールだって、好きなことだから徹夜で研究したり、危険に身をさらして戦地で看護をしたりしたんだよ。
彼らにとってはそれは「苦労」じゃないってこと。
大好きだから、夢中になってやったんだよね。
「自分はここまで成功するのに、こんなに苦労した。あんなに大変な時間を過ごした」って、出世した人はよく言うんだ。
これを信じてしまうかもしれない。
だけどね、これは「苦労話」。
「成功話」とは違うんだよ。
ほとんどの人は、この2つをごっちゃにしてしまっているの。
実は、やりたいことを夢中でやると、楽しく楽しくて仕方なくなるの。
そして、うまくいく仕組みになっているんです。
これが本当の努力なんだよ。
もし今、あなたが仕事で苦労しているな、って感じているなら、その仕事を「おもしろいこと」に変えてしまおうよ。
楽しくする工夫をしてみるんです。
人間って、誰にでも平等に1日24時間があるよね。
その三分の一は、働いている。
人生の時間の三分の一をつまらなく生きていたら、もったいないよね。
「楽しく仕事をする」って思うことは、人生を楽しくする最速の方法なんだよ。
もちろん、働く中で、イヤな仕事はいっぱいあるかもしれない。
でも、そこから楽しみや喜びを見つけていく。
これが、人生がうまくいくコツなんです。
今やっている仕事の中で、知恵を出したり、イヤなことをおもしろくなるよう工夫したりする。
つまり、「仕事をゲームに変えてしまう」ことなんだよ。
ゲームにすると、上を目指したくなる。
そして上に行けば行くほど、どんどん楽しくなる。
そして、楽しくなると、成果はきちんと出てくるものなの。
さらに、仕事はお金を稼ぐことができるんです。
世の中の成功者は、どんなに大金を手にしても仕事を辞めないんだよ。
私もね、毎日遊んで暮らせるほどお金は持っているけど、仕事は辞められない。
人の役に立つものを考えて売るって楽しいよ。
ドキドキワクワクするし、自分も心が豊かになるからね。
『仕事と人生』SB Creative
現代は、人生100年の時代と言われる。
定年を60歳とすると、あと40年も残っていることになる。
「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略」(東洋経済新報)の中にはこう書かれている。
『人が長く生きるようになれば、職業生活に関する考え方も変わらざるをえない。
人生が短かった時代は、「教育→仕事→引退」という古い、3ステージの生き方で問題なかった。
しかし、寿命が延びれば、2番目の「仕事」のステージが長くなる。
引退年齢が70~80歳になり、長い期間働くようになるのである。
人々は、生涯にもっと多くのステージを経験するようになるのだ。』
学校を22歳で卒業したとすると、人生はその後の人生の方が圧倒的に長い。
「人生を楽しくする最速の方法」
それは、仕事を楽しくすること。
仕事を楽しくするには、仕事をゲーム化すればいい。
そして、ゲームだと思えば、仕事は苦労ではなくなる。
遊びのようなものになる。
本田静六氏はそれを「仕事の道楽化」と言った。
そして、人生の最大幸福は「仕事が道楽」だと思えることだ、と。
人生を楽しくする最速の方法を身につけたい。
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