プロフィール

2015年3月9日月曜日

本当の教育

☆印以下は致知出版社様から頂いたメルマガの一部であります。


わしの親父は、静岡県の高校の先生でありました。(現在は定年退職をしてのんびりと暮らしております。^ ^)


そんな親父の背中を見て育ったわしは、

将来大人になったら、教員にでもなってみたいな、と憧れた時期があったものでした。


が、しかし、

元来、学校の勉強の成績が悪いワシにはとても教職に付くのは無理だと早めに悟り?、

高校卒業の人生の岐路に立つ頃には、

大好きな極真空手の、大山倍達総裁の内弟子になる!、

という志を大切にし、

また、両親も説得の末、快く送り出してくれたのであります。



とは言いましても、

その内弟子時代から修行時代は、

まさか、自分が空手で生計をたてることになるなんて露ほど思っていなかった訳であります。



結果論としては紆余曲折を経て、

現在は松井館長より、極真会館支部長の役職をありがたく頂き、

その支部長職、一町の空手道場の先生として、質素ながら生計を立てさせて頂いておるわけであります。




何が言いたいのかと、言いますと、


教員、教職という、憧れの職業にはなれなかったものの、

職種はちがえど、

結果論として、子供達から大人まで幅広い方々に空手を教授する、

そう、教育に携わる仕事につけた訳であります。



わしにとってこんなに幸せなことが他の何処にありましょうか!(^o^)/



前置きが長くなってさはまいましたが、

是非とも御一読の程をお勧め致します。



☆☆☆☆☆

「一人の子供を粗末にする時、教育はその光を失う」


この言葉を教育理念に掲げている
福岡市にある私立立花高等学校。


500名を超える生徒のうち、
入学者の約8割が不登校経験者ですが、
その後は9割の生徒が毎日元気に登校するようになり、
7割は3年間で卒業していくといいます。


不登校生徒たちの心をいかにして変えていくのか。
齋藤眞人校長が語った「その独自の教育哲学」とは——。


┌───────今日の注目の人─────────┐


  「すべては生徒の可能性を開花するために」


    齋藤眞人(立花高等学校校長)


     ※『致知』2015年4月号
       連載「致知随想」より


└───────────────────────┘

私どもがまず為すべきことは「理解と支援」であり、
学校に行くという最初の階段を高く感じている
生徒のための踏み台や、笑顔になれる居場所を用意することです。


そのために学校の授業を単位制とし、
地元の公の施設を利用した学校外教室や
スクーリング(課外活動)等への出席も単位として認め、
通常の登校への足がかりとしています。


加えて、校内で立ち入りを禁ずる場所をゼロにして、
カウンセリングルームをはじめ、どこでも教師や他の生徒と
相談や触れ合いの時間を持てるようにもしています。


当校ほど職員室に大勢の生徒が
出入りしている学校はないでしょう。


そうした中で教師や他の生徒たちとの関係を深め、
元気に登校できるようになった子が数え切れないほどいるのです。


中学時代にほとんど登校できなかったある生徒は、
中国の二胡(にこ)という楽器に大変興味を持っていました。


そこで、授業に出席する代わりに
別室で毎日二胡の練習をさせたところ、
担任も驚くほどの才能を示し始め、卒業後は中国の楽器演奏や
雑伎等のエンターテインメントを手掛ける会社を自ら立ち上げたのです。


当校の創立55周年式典で披露してくれた
彼の舞台は大反響でした。


彼のことを、単に授業に出られない子ではなく、
やりたいことがある子と見てあげられたことによって、
彼の内なる可能性を開花する手助けができたのだと思います。


彼ばかりではありません。


イキイキと登校してくる子から、
学校に来るだけでも精いっぱいの子まで、
一人ひとりのポテンシャルが異なることを理解し、
受容し、できることに目を向けていく。


すべての子を救うセーフティーネットでありたい
という思いを、私は強く抱いているのです。


私自身の原点を辿ると、
一人の恩師の姿が脳裏に鮮やかに甦ります。


それは、吹奏楽に打ち込んでいた中学・高校時代に
指導を仰いだ日比野先生です。


キリスト教に一生を捧げ、学内の修道院で
生活をしながら音楽を指導してくださいました。


毎日朝昼晩の3回レッスンがあり、
その都度宿題をいただく。


大晦日に「今年も1年お世話になりました」とご挨拶をすると、
「それじゃあ、明日10時ね」と事もなげにおっしゃる方でした。


そのありがたさを実感できるようになったのは
何年も経ってからでしたが、
文字どおり365日、休みなく、しかも無償で、
ご自分のすべてを教え子に施してくださったのです。


忘れ得ぬ出来事があります。


無事卒業を果たし、心ばかりのご謝礼を封筒に包み、
母と一緒にご挨拶に伺った時のことです。


先生は断固として受け取ろうとしません。


こちらも気持ちが収まらず、
無理やり置いて帰りました。


すると、先生から「明日10時に学校に来なさい」と電話をいただき、
翌朝先生のもとを訪ねると、百貨店に連れて行かれました。


先生は私の目の前で、前日お渡しした包みを
そのままお店の方に渡され、こうおっしゃったのです

「この子にぴったりのスーツを
 つくってあげてください」

   * *

……この続きは『致知』2015年4月号 P93〜P94をご一読ください。


☆☆☆☆☆


以上であります。



押忍! 石黒康之

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