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以前、ある方がこんなお話をされていました。
「この世に鬼はいません。
鬼のような人はいます」と。
本当にそうだと思いました。
私の人生を振り返っても、
鬼は見たことがない。
しかし、鬼のような人はいっぱいいたんです。
一方、ほんのわずかですけれども、
仏様ではないけれども、
仏様のような人もおられました。
私はその人のおかげで心を救われて、
そして荒れそうになる、
心を癒やしていただいたわけです。
私もできればそういう人のように、
仏様ではないけれども、
仏様のような人になろうと心掛けているんです。
仏様のような人になる前に、
本当の仏様になっちゃいそうですが(笑)。
一方、私は鬼のような人にはならないけれど、
鬼にはなろうと思いました。
それは、「掃除の鬼」です。
どれだけ迫害を受けても、
人から嘲笑されても、
ばかにされても、
理解をされなくても、
「掃除の鬼」として貫いていこうというふうに
私は思ったんです。
そうして、
いろんな目に遭わせていただいた方々を、
私はすべて先生として
受け止めることができました。
鬼のような人も、
もしかしたら神様なのかもしれないと。
神様が人間の格好をして私を試している。
私かどのくらい忍耐できるか、
試しているのかもしれない。
こういうことに耐えて、
しかもこういうことを
他人にしてはいけないということを、
身をもって教えてくれているのかもしれない。
一方、仏様のような人からは、
こういうことをしなさいよと。
同じことはできなくても、
これに近いことをせよと、
仏様が人間の姿をして
私に教えてくださったのかもしれない。
いろいろな目に遭っても、
そのように受け止めていこうと、
心に決めております。
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DVD『鍵山秀三郎講演録』
致知より
押忍
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