「愛される人になる」
笠原 将弘(「賛否両論」店主)
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奥田 政行(「アル・ケッチャーノ」オーナーシェフ)
※『致知』2015年3月号
特集「成功の要諦」より
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【奥田】
確かに、人様に尽くして尽くして
尽くし切って成り立つ職業ですから、
いつも私は面接の時に言うんです。
「せめてその店のシェフに尽くして
可愛がられるようじゃなければ、
客商売をしてもうまくいかないよ」
って。
シェフに可愛がられるということは、
チャンスが大きくなるんですよ。
海外出張にも連れていくし、
そうすれば世界の三ツ星レストランに
一緒に行って私に奢ってもらえるわけだし(笑)。
要するに可愛がられる人のもとに
運やツキが巡ってきて、
経験値が増えていくんです。
【笠原】
同感ですね。
気に入られるっていうのは、別に媚びるとか、
そういうことじゃないんですよね。
一つの才能なのかな。
料理の腕があっても、
「何でそういう口の利き方をするかな」
ってイラッとさせる奴もいますから(笑)。
【奥田】
大体25歳までに一通りできるようになって、
そこから壊れながら大きくなっていく子と、
例えば
「これ以上お客さんを入れたら
回らなくなります」とか、
壊れないように自分を守っている
子とでは成長が違ってきます。
それと、こちらが
「おまえ、よくそこまでやったねぇ」
ということが何回か続くと、
この子に経験を積ませてやりたいと思いますよね。
せめてその店のトップにそう思われなければ、
将来たくさんの人を幸せにはできないですよ。
致知出版社様より
押忍!
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