「本場で力を発揮するために必要なこと」
藤重佳久(活水高等学校吹奏楽部音楽監督)
※『致知』2016年1月号
特集「リーダーシップの神髄」より
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ステージパフォーマンスは
一回限りのいわば瞬間芸術です。
高い技術力と集中力が必要なので、
これはもう本番だけ頑張ろうと
思ってもダメなんですね。
日頃のトレーニングが物を言う。
「練習は本番のように」ってことで、
毎日の練習の中で本番の気持ちを
つくっておくと、一発勝負に強くなる。
1回より10回。
10回より100回。
100回より1,000回。
そういうトレーニングの積み重ねによって
基礎力が身につきますし、
基礎力のあるなしによって、
そのパフォーマンスは格段に違ってきます。
だから、妥協しない気持ちが
いかに大事かということですよ。
もちろんステージ上では、
調子がいい時もあれば悪い時もあるでしょう。
ただ、それは体調以上にメンタルの部分が
深く関係していると思うんです。
——本当に気持ち一つでどっちにも転ぶと思います。
面白いなと感じるのは、感性のいい子というか、
日常生活がきちんとしている子は
何をやってもしっかりしているということですね。
音楽以外のこと、例えば授業中に
先生の話をよく聞くとか、
掃除を一所懸命やるとか、
嫌なことでも自分から進んでやる。
そういう気持ちで向かっていく子は、
何か大きな山があっても必ず登り切っていくんです。
こういった日常生活の中で物事に取り組む姿勢が、
楽器の演奏にも通じると最近強く感じています。
☆☆☆
致知出版社様より
押忍!
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