「仕掛けるときは強みに投資、仕組む時は弱みに投資」
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第1世代は「仕掛け」の世代であり、
第2世代は「仕組み」の時代でした。
仕掛けと仕組みは、第3世代でも必要な時があります。
むしろ、仕掛けと仕組みをうまく組み合わせていきたいところです。
仕掛けが必要な時というのは、現状に何か作用させたい時です。
動いていないものを動かす時や、動いているものを止める時です。
リズムを変えたり、方向を変えたりする時です。
こういう時は、自社の強みに着目し、
強みを活かすための投資をすることです。
弱みがあっても気にしないで進めることです。
仕組みが必要な時というのは、現状に何も作用させず、
このまま維持させたい時です。
動いているものを動かし続けたい時や、
止まっているものを止め続けたい時です。
リズムを保ち、方向を保ちたい時です。
こういう時は、自社の弱みに着目し、
弱みを克服するための投資をすることです。
強みがあっても気にしないで進めることです。
人材戦略の相談を受ける時に、よくこの話をします。
戦力上、スキルの高い人材をさらに伸ばしていくべきか、
スキルの低い人材を引き上げるべきか、
どちらがベターかという話です。
企業にとって、両方していきたいのでしょうが、
時間と費用の問題からどちらかを
選択しないといけない状況があります。
そういう時に考えるべきことは、今企業は、
仕掛けるタイミングにいるのか、仕組むタイミングにいるのかです。
ビジネスがどのような状況にあるかで、方向が違ってきます。
仕掛けていかなければならない時に、
人材のボトムアップと言って
基礎教育をしている場合ではありません。
仕組んで行かなければならない時に、
有能な人材に新たなスキルを
身につけさせている場合ではありません。
仕掛けは攻める時ですから、
オフェンス力で決まるのです。
仕組みは守る時ですから、
デフェンス力で決まるのです。
オフェンス力を高めたいなら、
企業にとっての強みを使うことです。
デフェンス力を高めたいなら、
企業にとっての弱みをなくしていくことです。
今の会社の状況をよく観て、
これからの会社が置かれる環境をよく視て、
判断していくことです。
SWOT分析は素晴らしい分析ツールですが、
使いこなせなくては進化の役には立ちません。
「仕掛けるときは強みに投資、仕組む時は弱みに投資」
『第三世代の経営力』より
横田尚哉・著
☆☆☆
致知出版社様より
押忍!
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