「感覚で進化するカルチュア・コンビニエンス・クラブ」
…… …… …… …… …… …… …… …… ……
1985年に蔦屋書店の開業からスタートした
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(現在)は、
書籍や雑誌の販売の他に、音楽や映像ソフトのレンタルや販売、
中古本の買取や販売を手がけ、1999年からネット事業を、
2003年からTポイント事業を開始しました。
この30年間の間に、様々な進化をしてきた企業と言えるでしょう。
もともと始めた書店にこだわり、
《本を売る》コトを目的としていたら、
きっと進化はできなかったでしょう。
そもそも顧客は何のために《書籍を買う》のかというと、
それは《仕事を忘れる》ためであったり、
《余暇を楽しむ》ためであったりするのです。
だから、書籍だけでなく、音楽や映像でも
同じ目的を達成できるということになるのです。
手段に囚われず、顧客の求める本質に向かって
進化してきたといえるでしょう。
特に、レンタルビデオの普及では、
オンラインレンタルや宅配レンタルといった
その時代に求められている手段に進化し、
業界を牽引し続けています。
一方で、原点である書籍販売に対しても、
「代官山蔦屋書店」のような
新しいコンセプトの書店への挑戦も続けています。
過去の成功に囚われず、常に、顧客の立場に立ち、
時代の変化を先取りし、進化のチャンスを逃さない経営が
そこにあるのだと思います。
創業者である増田宗昭氏は、大学卒業後、
10年間務めたファッション業界とは、
まったく異なる書店を始めています。
まさに、過去にとらわれない行動ですね。
その発想の源は何かと言えば、
2015年の日経オンラインの取材記事で
「!」と表現しています。
「論理よりも感覚が先行して動く」のだそうです。
こういう経営者がいる企業は、常に進化し続けていきます。
目が離せないです。
『第三世代の経営力』より
横田尚哉・著
致知出版社様より
押忍!
0 件のコメント:
コメントを投稿