「ある日の出来事」
内弟子3年間の修行、寮生活を終え、改めて大山総裁にご挨拶に伺った時のこと…、
総裁
「ぉお! キミぃ!」
私
「押忍!」
総裁
「ぅうん〜、キミぃ〜」
私
「押忍!」
総裁
「キミぃ…、名前なんだったけな?」
私
「押忍!(;_;) 石黒であります!」
(私、内心、うろたえ寂しかったですがこれは師匠は何か試しているな!、と超前向きに頭をひねる。(;_;)笑)
総裁
「(ケッケッケッケと子供のような笑顔で笑いながら)、君の名前などなんでもよろしい!」
私
「押忍!」
総裁
「キミぃ! 私を東京のオヤジ、事務長(奥様)を東京のオフクロだと思いなさい!
何かあったらいつでも来なさい!」
私
「押忍!ありがとうございます!(涙)」
大山倍達総裁
☆☆☆
よくよく考えますと昔気質の武道家武術家である大山総裁は絶対に答えを教えてくれませんでした。
禅問答の様な会話、生活、稽古の中から自分の頭で身体で経験させ、考えさせ、気付かせ、分からせる会話、生活、稽古であった様な気が致します。
一日一日の生活の全てが真剣勝負でありました。
押忍! 石黒康之
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