【文句を言ってもしょうがない】
竹村健一氏の心に響く言葉より…
人生にはいろいろなことがある。
信じていた人に裏切られることも少なくない。
しかし、そのときケジメをつけようとして、相手に詰め寄らないほうがいい。
相手は「悪かった。もうこれからそんなことしない」と言うか、あるいはケンカになって別れるか、どちらかだ。
そして、すぐ謝るような人間は、だいたいまた同じことをやる。
ということは、どっちにしたところで、しょうがない。
文句を言ってもしょうがないし、ケンカ別れしてしまうと、もう会えなくなる。
そういうときは、人間ってそんなものなんだと、一種の諦観(ていかん)、あきらめを持つことだ。
済んだことについてはあんまり嘆き悲しんだり、相手をボロクソに言ったりしないで、いいほうに物事を解釈していかないといけない。
そういうほうが人間、簡単に言うとトクなのである。
トクと言っても、何も金儲けとかいうことではない。
腹を立てると血液が酸性になって身体にも悪い。
まず胃がやられる。
顔つきも悪くなる。
しかも怒れば怒るひどだんだん相手が憎くなって殴りたくもなってくる。
そんなのはエネルギーの損失でしかない。
トクということで言えば、私は大学1年のとき逆にすごく損をした経験がある。
その失敗談を書いてみる。
私の恋人が田舎に行っていて、帰ってくるというので午後4時に駅で待ち合わせをした。
ところがその時間になっても帰ってこない。
田舎だから汽車が2時間に1本ぐらいしかないわけだ。
それで、6時のにも8時の汽車にも乗っていない。
だんだん腹が立ってきたが、それでも待った。
最終の11時で降りてきたときは、もう腹が立ってピシャリと相手のほっぺたを叩いて、「お前なんかとはもうつき合わん」といって、自転車に乗って走り去った経験がある。
しかしこれ、いまになって考えてみると、何ひとつトクなことはない。
あのときに「お帰り」と言ってにこやかにしたら、相手は相手で約束の時間に遅れてすまないと思っているわけだから、非常にうまいこといったはずなのだ。
それを殴るからケンカ別れしてしまって、あとは全然いいことないということになる。
だから私はいつも言うのだが、そのときに駅でボーッと立っていないで、本でも読んでいればいい。
そうすれば彼女が遅れてくればくるほどたくさん読める。
4時の予定が11時になって7時間もあれば、本の1冊くらいは十分に読める。
そして、彼女が帰ってきたときに「ありがとう。キミが遅れたおかげでこんなに本が読めた。こんなに賢くなった」
と言えば、彼女はその晩は実に優しくしてくれるはずだ。
それを、ほっぺたを叩くようなことをしたら絶対にダメ。
なんにもトクしない。
また、ある男が、毎月1億円の売上げの出せる広告代理店をつくるから資金を出してくれ、スポンサーもあるし絶対、大丈夫というから、出したことがある。
それで社員を20名くらい集めて銀座に事務所を構えたが、一億どころか100万円しか売り上げがない。
結局、言っていたスポンサーが全然つかなかったからなのだが、半年たってその男はいたたまれなくなってやめてしまった。
しかし、私はその男に何も言わなかったし腹も立てなかった。
彼に向かって腹を立てたところで、お金が戻ってくるわけではないのだ。
その男だって悪気はなかったはずだ、と思っていたし、ひるがえって、悪いことされたとしても、そんなことされていない、何か都合があったんだろうと、私はそう思うことにしていたのである。
結局、これがいちばんいい方法なのだ。
そうやっていると、人生、だんだんうまく回転していくものだ。
いいほうへいいほうへと行く。
顔付きもよくなる、表情もよくなる、だから女にモテる、こういう好循環になる。
人生は、やっぱり考えようでいくらでもよくなっていく。
私などその見本のようなものである。
『開き直りのすすめ』青春出版社
怒って状況が好転したり、問題が解決するなら、怒ることも有効だ。
だが、この地球という星では、怒って状況が好転することは、まずほとんどない。
むしろ、状況は悪化し、苦(にが)い気持ちが残る。
待つことに、イライラしない方法は二つある。
一つは、待っている間に、自分の好きなことをすること。
お酒を飲むとか、カフェで本を読むとか、むしろ、相手が来なくたってゼンゼン気にならない、と思えるような時間の過ごし方を知っていること。
もう一つは、自分も遅れてしまうこと。
自分が遅れれば、相手に怒ったり、文句を言うことはない。
小林正観さんがいつも実行している「人をゆるす」方法だ。
誰もが怒って当然、というような状況で怒らなければ、その人の「格」は上がる。
余裕のある人、人格者、おおらかな人、度量の広い人、心の大きな人、と思われる。
「文句を言ってもしょうがない」
どんなときも、ニコニコと、ゆるし多き人でありたい。
竹村健一氏の心に響く言葉より…
人生にはいろいろなことがある。
信じていた人に裏切られることも少なくない。
しかし、そのときケジメをつけようとして、相手に詰め寄らないほうがいい。
相手は「悪かった。もうこれからそんなことしない」と言うか、あるいはケンカになって別れるか、どちらかだ。
そして、すぐ謝るような人間は、だいたいまた同じことをやる。
ということは、どっちにしたところで、しょうがない。
文句を言ってもしょうがないし、ケンカ別れしてしまうと、もう会えなくなる。
そういうときは、人間ってそんなものなんだと、一種の諦観(ていかん)、あきらめを持つことだ。
済んだことについてはあんまり嘆き悲しんだり、相手をボロクソに言ったりしないで、いいほうに物事を解釈していかないといけない。
そういうほうが人間、簡単に言うとトクなのである。
トクと言っても、何も金儲けとかいうことではない。
腹を立てると血液が酸性になって身体にも悪い。
まず胃がやられる。
顔つきも悪くなる。
しかも怒れば怒るひどだんだん相手が憎くなって殴りたくもなってくる。
そんなのはエネルギーの損失でしかない。
トクということで言えば、私は大学1年のとき逆にすごく損をした経験がある。
その失敗談を書いてみる。
私の恋人が田舎に行っていて、帰ってくるというので午後4時に駅で待ち合わせをした。
ところがその時間になっても帰ってこない。
田舎だから汽車が2時間に1本ぐらいしかないわけだ。
それで、6時のにも8時の汽車にも乗っていない。
だんだん腹が立ってきたが、それでも待った。
最終の11時で降りてきたときは、もう腹が立ってピシャリと相手のほっぺたを叩いて、「お前なんかとはもうつき合わん」といって、自転車に乗って走り去った経験がある。
しかしこれ、いまになって考えてみると、何ひとつトクなことはない。
あのときに「お帰り」と言ってにこやかにしたら、相手は相手で約束の時間に遅れてすまないと思っているわけだから、非常にうまいこといったはずなのだ。
それを殴るからケンカ別れしてしまって、あとは全然いいことないということになる。
だから私はいつも言うのだが、そのときに駅でボーッと立っていないで、本でも読んでいればいい。
そうすれば彼女が遅れてくればくるほどたくさん読める。
4時の予定が11時になって7時間もあれば、本の1冊くらいは十分に読める。
そして、彼女が帰ってきたときに「ありがとう。キミが遅れたおかげでこんなに本が読めた。こんなに賢くなった」
と言えば、彼女はその晩は実に優しくしてくれるはずだ。
それを、ほっぺたを叩くようなことをしたら絶対にダメ。
なんにもトクしない。
また、ある男が、毎月1億円の売上げの出せる広告代理店をつくるから資金を出してくれ、スポンサーもあるし絶対、大丈夫というから、出したことがある。
それで社員を20名くらい集めて銀座に事務所を構えたが、一億どころか100万円しか売り上げがない。
結局、言っていたスポンサーが全然つかなかったからなのだが、半年たってその男はいたたまれなくなってやめてしまった。
しかし、私はその男に何も言わなかったし腹も立てなかった。
彼に向かって腹を立てたところで、お金が戻ってくるわけではないのだ。
その男だって悪気はなかったはずだ、と思っていたし、ひるがえって、悪いことされたとしても、そんなことされていない、何か都合があったんだろうと、私はそう思うことにしていたのである。
結局、これがいちばんいい方法なのだ。
そうやっていると、人生、だんだんうまく回転していくものだ。
いいほうへいいほうへと行く。
顔付きもよくなる、表情もよくなる、だから女にモテる、こういう好循環になる。
人生は、やっぱり考えようでいくらでもよくなっていく。
私などその見本のようなものである。
『開き直りのすすめ』青春出版社
怒って状況が好転したり、問題が解決するなら、怒ることも有効だ。
だが、この地球という星では、怒って状況が好転することは、まずほとんどない。
むしろ、状況は悪化し、苦(にが)い気持ちが残る。
待つことに、イライラしない方法は二つある。
一つは、待っている間に、自分の好きなことをすること。
お酒を飲むとか、カフェで本を読むとか、むしろ、相手が来なくたってゼンゼン気にならない、と思えるような時間の過ごし方を知っていること。
もう一つは、自分も遅れてしまうこと。
自分が遅れれば、相手に怒ったり、文句を言うことはない。
小林正観さんがいつも実行している「人をゆるす」方法だ。
誰もが怒って当然、というような状況で怒らなければ、その人の「格」は上がる。
余裕のある人、人格者、おおらかな人、度量の広い人、心の大きな人、と思われる。
「文句を言ってもしょうがない」
どんなときも、ニコニコと、ゆるし多き人でありたい。
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