【自らがとても魅力的な人、面白い人、「すごい人」になってしまうこと】
小林正観さんの心に響く言葉より…
よくお母さん方から、「子どもがなかなか言うことを聞かない」「思いどおりになってくれない」という相談を受けます。
個々には、よくそれだけの問題があるものだと思うくらいに、本当に次から次へとたくさんの問題が出てくるようです。
しかし、どのような内容の相談を受けても、私の答えはほとんど同じです。
「すごい人になってしまったらどうですか」というものです。
多くの場合、「思いどおりにならない」「思うようになってくれない」との相談ですが、実は、子どもの側からすると、思いどおりにならないのではなく、積極的に反抗しているのではないでしょうか。
思いどおりにならないのではなく、むしろその人の思いの反対をやろうということなのです。
なぜかというと、この人に嫌われるように嫌われるように動くということがあるようです。
こんな親に好かれたくない、こんな親は好きじゃないから、その親の言うことには、ことごとく反対のことをする、という傾向があるのかもしれません。
そういう状態だと、一つひとつの問題がどうこうということではなく、基本的に言うことを聞かないだけではなくて、子どもが嫌われるように振る舞っているということです。
ですから、そういう状態を是正するためには、ああだこうだと文句を言うのではなく、親が好かれる存在になること、別の言葉を借りると、「すごい人」になってしまうことなのです。
「すごい人」というのは、親がいろいろなことを知っていて、しかも知っているだけでなく実践していて、それを笑顔で子どもに言うことができたら、子どもはその人に好かれたくて好かれたくて仕方ない状態になると思います。
親が子どもから好かれていれば、親が「こういうふうにしてくれるとうれしんだけどな」と言ったときに、子どもはその親を喜ばせる方向に必ずや反応するはずです。
そういう関係ができあがっていない状態でむしろ壊れてしまった状態で、いくら強制的に強権的にものを言っても、子どもがそれを聞くとは思えません。
子どもに対して、「こういう子どもになってほしい」「こういう人に育ってほしい」というのがあれば、親自身がすごくたくさんの本を読み、膨大な勉強をし、その言いたいことについて、古人や昔の人、いろんな人の話やエピソードを持ち込み、それを元に例え話をしながらある方向に話を煮詰めていく、そういうやり方がよいのではないでしょうか。
子どものほうを向き過ぎず、子どもに背を向けながら、その背中で実践者としての姿を見せていく。
自分が非常に楽しそうに、幸せそうにいろいろなことを喜々としてやっている。
そういう親であれば、子どもは「どうしてそんなに楽しそうなの」「何をそんなに毎日ニコニコしているの」というふうに興味と関心を持って近づいてくることでしょう。
そいうふうになれば、しめたもの。
自分が「こんなに世の中に面白いことがあるのよ」と言っていれば、子どもは次第にそいうものに興味を持ち、そいう方向に染まっていきます。
親が何も勉強せず、ただ子どもに向かって口うるさいだけの存在であるなら、子どもは多分、向上したり、自分の人格を磨いたリする方向にはいかないでしょう。
もし、子どもが親の言うことを聞かないようになっているならば、その子どもの、気になるところをいといろあげつらうのはこの際一切やめて、まったく別な方法を考えることにしませんか。
それは、いちいちそれをあげつらうことをせず、親自らがとても魅力的な人、面白い人、「すごい人」になってしまうことなのです。
『この世の悩みがゼロになる』大和書房
マーク・トウェーンが書いた「トム・ソーヤの冒険」の中にこんな一節がある。
トムが度重なるいたずらの罰として、叔母さんのポリーから塀のペンキ塗りを命じられた。
トムはその作業から逃れるため一計を案じる。
それは、そのペンキ塗りをいかにも、楽しくて楽しくて仕方ないという風に作業すること。
すると、友達はそれを見てうらやましくなり、自分たちにもやらしてくれ、と次々頼み込む。
トムは、自分の宝物を持ってくるならやらせてあげると、宝物までせしめてペンキ塗りをあっというまに終わらせてしまう、という話。
これは、親と子どもとの関係の話ではない。
人を動かすにはどうするか、と言う話。
「人を変えることはできない、変えることができるのは自分だけ」というのは心理学の最も基本的な考え方だ。
たとえは悪いが、「ロバを水辺に連れて行くことはできるが、水を飲ませることできない」。
ロバの喉が渇いていなければ、ロバは水を飲まないからだ。
人を動かす、というより「人が自ら動きたくなる」環境を作ること。
親に限らず、全てのリーダー、先輩、上司、に言えること。
それが、怒ったり、怒鳴ったり、命令や強権で動かそうとするのではなく…
自らがとても魅力的な人、面白い人、「すごい人」になってしまうことです。
小林正観さんの心に響く言葉より…
よくお母さん方から、「子どもがなかなか言うことを聞かない」「思いどおりになってくれない」という相談を受けます。
個々には、よくそれだけの問題があるものだと思うくらいに、本当に次から次へとたくさんの問題が出てくるようです。
しかし、どのような内容の相談を受けても、私の答えはほとんど同じです。
「すごい人になってしまったらどうですか」というものです。
多くの場合、「思いどおりにならない」「思うようになってくれない」との相談ですが、実は、子どもの側からすると、思いどおりにならないのではなく、積極的に反抗しているのではないでしょうか。
思いどおりにならないのではなく、むしろその人の思いの反対をやろうということなのです。
なぜかというと、この人に嫌われるように嫌われるように動くということがあるようです。
こんな親に好かれたくない、こんな親は好きじゃないから、その親の言うことには、ことごとく反対のことをする、という傾向があるのかもしれません。
そういう状態だと、一つひとつの問題がどうこうということではなく、基本的に言うことを聞かないだけではなくて、子どもが嫌われるように振る舞っているということです。
ですから、そういう状態を是正するためには、ああだこうだと文句を言うのではなく、親が好かれる存在になること、別の言葉を借りると、「すごい人」になってしまうことなのです。
「すごい人」というのは、親がいろいろなことを知っていて、しかも知っているだけでなく実践していて、それを笑顔で子どもに言うことができたら、子どもはその人に好かれたくて好かれたくて仕方ない状態になると思います。
親が子どもから好かれていれば、親が「こういうふうにしてくれるとうれしんだけどな」と言ったときに、子どもはその親を喜ばせる方向に必ずや反応するはずです。
そういう関係ができあがっていない状態でむしろ壊れてしまった状態で、いくら強制的に強権的にものを言っても、子どもがそれを聞くとは思えません。
子どもに対して、「こういう子どもになってほしい」「こういう人に育ってほしい」というのがあれば、親自身がすごくたくさんの本を読み、膨大な勉強をし、その言いたいことについて、古人や昔の人、いろんな人の話やエピソードを持ち込み、それを元に例え話をしながらある方向に話を煮詰めていく、そういうやり方がよいのではないでしょうか。
子どものほうを向き過ぎず、子どもに背を向けながら、その背中で実践者としての姿を見せていく。
自分が非常に楽しそうに、幸せそうにいろいろなことを喜々としてやっている。
そういう親であれば、子どもは「どうしてそんなに楽しそうなの」「何をそんなに毎日ニコニコしているの」というふうに興味と関心を持って近づいてくることでしょう。
そいうふうになれば、しめたもの。
自分が「こんなに世の中に面白いことがあるのよ」と言っていれば、子どもは次第にそいうものに興味を持ち、そいう方向に染まっていきます。
親が何も勉強せず、ただ子どもに向かって口うるさいだけの存在であるなら、子どもは多分、向上したり、自分の人格を磨いたリする方向にはいかないでしょう。
もし、子どもが親の言うことを聞かないようになっているならば、その子どもの、気になるところをいといろあげつらうのはこの際一切やめて、まったく別な方法を考えることにしませんか。
それは、いちいちそれをあげつらうことをせず、親自らがとても魅力的な人、面白い人、「すごい人」になってしまうことなのです。
『この世の悩みがゼロになる』大和書房
マーク・トウェーンが書いた「トム・ソーヤの冒険」の中にこんな一節がある。
トムが度重なるいたずらの罰として、叔母さんのポリーから塀のペンキ塗りを命じられた。
トムはその作業から逃れるため一計を案じる。
それは、そのペンキ塗りをいかにも、楽しくて楽しくて仕方ないという風に作業すること。
すると、友達はそれを見てうらやましくなり、自分たちにもやらしてくれ、と次々頼み込む。
トムは、自分の宝物を持ってくるならやらせてあげると、宝物までせしめてペンキ塗りをあっというまに終わらせてしまう、という話。
これは、親と子どもとの関係の話ではない。
人を動かすにはどうするか、と言う話。
「人を変えることはできない、変えることができるのは自分だけ」というのは心理学の最も基本的な考え方だ。
たとえは悪いが、「ロバを水辺に連れて行くことはできるが、水を飲ませることできない」。
ロバの喉が渇いていなければ、ロバは水を飲まないからだ。
人を動かす、というより「人が自ら動きたくなる」環境を作ること。
親に限らず、全てのリーダー、先輩、上司、に言えること。
それが、怒ったり、怒鳴ったり、命令や強権で動かそうとするのではなく…
自らがとても魅力的な人、面白い人、「すごい人」になってしまうことです。
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