医師、小林弘幸氏の心に響く言葉より…
「言い方」と「自律神経」はつながっているので、自律神経のバランスによって「言い方」は変わってきますし、逆に、「言い方」によって自律神経のバランスも変わってきます。
この2つはループのようにつながって、お互いに作用し合っているのです。
たとえば、上司に急な仕事を依頼された際、
「了解です!」
とハキハキと感じのよい言い方をした場合と、
「はい、わかりました…」
と、ボソボソとネガティブな言い方をした場合とでは、体の中の細胞の働き方が変わってきます。
前者の言い方の場合は、自律神経のバランスが整い、脳をはじめとする全身の細胞に酸素と栄養が行きわたるので、頭が冴えて仕事のパフォーマンスが高まります。
体にもエネルギーが満ちるため、疲れにくくなり、健康を維持しやすくなります。
いっぽう、後者の言い方の場合は酸素と栄養が不足するため、脳や体のパフォーマンスが下がります。
当然、仕事の処理能力も落ち、上司からの評価は下がります。
また、細胞が活性化しないため、さまざまな健康被害を引き寄せてしまいます。
この時生じる健康被害は、短期的なものでは、
「疲れやすい」
「頭がぼーっとする」
「よく眠れない」
「頭痛」
「便秘」など。
長期的にリスクが高まるものとしては、
「がん」
「脳卒中」
「心筋梗塞」
「糖尿病」などが挙げられます。
日常生活で気にする「言い方」というのは、「相手に不快な思いをさせないように」という、コミュニケーションを主としたものだと思います。
しかし実際には、毎日の何気ない「言い方」によって、自分のパフォーマンスや健康状態にまで影響が及んでいるのです。
ふだん何気ない「言い方」で、自分のパフォーマンスや健康を害しているという事実に気づいている人は、ほとんどいません。
しかも、「言い方」は、自分が発するものだけではなく、他人からの「言い方」も同様に作用します。
他人から、怒りや愚痴など、ネガティブな「言い方」を投げかけられた瞬間、あなたの自律神経のバランスは一気に乱れ、パフォーマンスや健康に悪影響が及ぶのです。
『「ゆっくり」話すと、空気が変わり、人生が変わる!』幻冬舎
小林弘幸氏は本書の中でこう語る。
『人は言葉を発する時、妬みや自尊心、怒り、悲しみ、喜びなど、さまざまな感情に突き動かされています。
たとえば、怒りにまかせて叫んだとしましょう。
すると、それによって怒りの感情が増幅し、さらに怒声を上げたり、物にあたったりして、感情のコントロールがきかなくなってしまいます。
ところが、ゆっくり話すと、言葉が感情に左右されなくなります。
言葉を発する前に、感情を打ち消す余裕が生まれるので、怒っている、喜んでいるなどの「衣」を着なくなります。
何色にも染まっていない平常心に満ちた言い方をすることができるのです』
話していて、「気持ちのいい人だな」、「感じのいい人だな」という人がいる。
反対に、「とげのある話し方だな」「感じ悪いなぁ、あまり話したくないな」と思う人もいる。
言葉は、「言い方」や「使い方」次第で、刃物のように相手を傷付けもするし、太陽にように温かく癒すこともできる。
早口でポンポンと、言葉を発すると、使う言葉を吟味することができない。
だが、ゆっくり話すことで、「言葉を発する前に、感情を打ち消す余裕が生まれる」。
ゆっくり話すことを心がけたい。
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押忍!
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