プロフィール

2017年12月11日月曜日

人間、30代か40代の10年間をどう生きるかで決まる。真理は現実世界の中だけに唯一ある。

「一生の土台をつくる10年間」

───────────────

人生の基礎形成期、
すなわち人間の一生の土台づくりの時期というべき、
この30代の10年間をつらぬく、
最も重要な事柄は何かといえば、
もしこれを一言でいうとしたら、
上に申したような意味における「自己教育」、
すなわち求道的な生活態度といってよいでしょう。


ではこの場合、教えるものと
学ぶものはどうかといいますと、
それはわたくしの考えでは、
「自己以外のすべての人」だと思うのであります。


すなわち、自分の勤め先の仕事、
ならびにその人間関係は申すまでもありませんが、
ひとりそれのみではなくて、
それらの人びとを取り巻いている
この世に生起する一切の出来事は、根本的に考えれば、
それらのすべてが、その人にとっては生きた教材であり、
先生だといってよいでしょう。


勿論そこに、その人の読書の含まれていることは
改めて申すまでもありませんが、
同時に取り引き先の人々との応対の際の
一見ささやかな一言一行といえども、
心ある人にとっては、時には読書などと比べて、
比較にならないほどに深刻な教訓になるともいえましょう。


と申しますのも、いつも申すように、
結局「真理は現実の唯中にある」が故であります……

『森信三 幻の講話』
 第4巻18講「人生の基礎形成期」より

━━━━━━━━━━━

『幻の講話』<全5巻セット>
 特製化粧箱入り/分売不可

 森信三・著


致知出版社様メルマガよりシェアさせていただきました。


押忍!

0 件のコメント:

コメントを投稿