話相手
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話をし合う場合、物わかりがよくて、
愉快げに見える人は実に稀である。
それは人々の十中八九が相手の話を
よく聞こうとするより、
自分の言おうと思って居ることに
考を持ってゆくからだ。
そういう人の眼のうち、心のうちには、
ただ漫然と相手の話に耳を傾けながら、
自分の言おうと思っている所に、
一刻も早く話を落そうとする気ぜわしさが
垣間見られる。
そういう人は、自分を満足さそうとあせることが、
他を喜ばせたり説得したりするには拙策であり、
よく聴き、よく答えることが、
話をし合う場合の立派な態度であることを
案外知らないのである。
(仏 ラ・ロシュフコオ)
致知出版社様メルマガよりシェアさせていただきました。
押忍
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