いかなる意味を持つかという問題については、
今さら蝶々するまでもなく明らかなことであり、
また諸君ら自身としても、この点については
一応よく分かっていることと思います。
すなわち教育は、次の時代にわれわれに代わって、
この国家をその双肩に担って、民族の使命を
実現してくれるような、力強い国民を
創り出すことの外ないのです。
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つまり現在はまだ、頑是ないいたいけな子供たちではあるが、
しかしこれを教え育てることによって、
やがては民族の重大使命を果たすに耐え得るような、
大国民たらしめようとする国家的な大事業であります。
しがたってこのように考えて来れば、
あらゆる職業の中で教育という仕事ほど、
その意義の重かつ大なるものはないとも言えましょう。
しかしながら私達は、このような「教育は国家的な大業であり、
次の時代の国家の運命を支配する努力だ」という言葉によって、
容易に思い上がってはならぬと思うのです。
何となれば、その仕事の有する意義が尊厳であればあるほど、
それに従事するものの資格もまた、卓越していることを
要求せられるからであります。
森信三
修身教授録
───第四講/生を教育に求めて
───第四講/生を教育に求めて
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押忍
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