松永修岳氏の心に響く言葉より…
「良い縁」を築いていくには、「人と人を結びつける」ことに力を入れていくという方法があります。
つまり、人を積極的に紹介していくのです。
人は、自分に誰かを紹介してくれてる人を信頼します。
なぜなら、紹介してもらうことで、相手が自分を大事に思ってくれていると感じるからです。
人を紹介することが習慣になっていくと、相手との信頼関係が深まるだけでなく、「良い縁」そのものがどんどんと広がっていきます。
誰かを紹介したことで、相手から喜んでもらい、そのお返しとして、今度は別の人を紹介してもらえるということが起こります。
「良い人」を紹介すればするほど、「良い縁」が増えていくのです。
人を紹介するときの動機の多くは、「人の役に立とう」という思いです。
常日頃から、そうした意識があることから人を紹介するという行動ができるのです。
動機がもてる人は、「愛」をもっています。
相手を支援しようという思いがあります。
心の中がやさしさにあふれているのです。
だからこそ、周りの人にも信頼されるのです。
そうした「信頼」が土台になって、良い縁を築いていくことができるのです。
ただし、ここで注意してもらいたいのが、信頼関係が生まれるのは、相手にとって「良い人」を紹介できたときだけです。
相手にとってまったく必要としない人を紹介しても、相手を喜ばせることはできません。
ましてや、相手にとってマイナスになる人を紹介しようものなら、逆に不信感をもたれてしまいます。
したがって、誰を誰に紹介するのかが、重要なポイントとなってきます。
そのためには、今その相手がどういう人を必要としているのかを、しっかりと見極める必要があります。
そして、「この人とこの人とが出会ったら、お互いにとってプラスになる」という確信が、ある程度得られた上で紹介していきます。
今までを振り返って、あなたは人を人に紹介していますか?
人と人とを積極的に結びつけようとしてきていますか?
もし、その習慣がないのでしたら、なぜ、自分は人と人とを結びつけるのに消極的なのかを考えてみてください。
すると、「自分が他人に紹介できるような人とつきあっていない」という事実に気がつくと思います。
人間は、成長していく過程において、つきあうレベルが上がっていきます。
そして、新しいステージに上がれたとき、周りには自分よりレベルが上の人がたくさんいることに気づき、喜びます。
この喜びは、誰かに伝えたくなります。
そうした気持ちが起こらないということは、結局は、喜びを与える「レベルの高い人たち」が周りにいないということです。
厳しい言い方をすれば、あなたの今の段階では、人脈のレベルが低いということです。
ここから脱却するには、すばらしい人たちと出会っていく必要があります。
これまで述べてきたように、あなたが出会いたい人のいる場所に行き、そこで信頼関係を築いていくのです。
そうした関係の中から、いずれ自然と「紹介したい」という思いがわき上がってくはずです。
そして、それらの紹介から「縁」がどんどん広がっていくのです。
『一生お金に困らない人の運の習慣』中経出版
鎮西一(ちんぜいいち・九州いち)の風格と賛嘆された、真木和泉(まきいずみ)は、人物たるにふさわしい条件をいくつかあげているが、その中の大事なものが、「斡旋(あっせん)の才」だという。
斡旋とは、仲をうまく取りもったり、双方のなかだちをすることであるが、その人にふさわしい人物や職業を斡旋する。
斡旋は、利己的な人はできない。
相手の利益や幸福より先に、自分の利益や効率を考えてしまうからだ。
誰かを紹介したり、斡旋をして、その見返りを求めたり、口銭を取ろうとしたりするのは、ケチくさくて、人間的には小さい。
だから、その人に、志、誠、愛情、あるいは徳が備わっていなければ、斡旋はできない。
そして、斡旋には、相手を思う気持ち、相手を喜ばせようとする気持が、一番必要である。
「良い縁」を築いていくために…
人と人を結びつけることができる人でありたい。
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