小林正観さんの心に響く言葉より…
講演会などに行って、100人の会場の中で仮に90人くらいが大笑いをしていると、体調の悪い人や、不機嫌な人など、残りの10人くらいの人も、ついつい笑ってしまって元気になって帰っていくことになります。
だから笑顔になれる環境は、すごく重要なのです。
でも実際は、たとえば電車の中では、なかなか思い切り笑えない。
喫茶店で、思い切り笑いたくても笑えない。
特に、夜、家族が寝静まっているところでは笑えません。
だから、もし今笑える環境にいたら、笑ったほうがいいのです。
せっかく参加費を払って講演会に来たのだったら、皆が笑っているときに不機嫌な顔をしないで、思いきり笑ってしまったほうが、いい波動、明るい波動を受けて、自分も元気になります。
もし、その日、少し体調が悪いとか、疲れ気味という人がいて、その両隣の人が、本当に心をこめてうれしそうに楽しそうに、「うれしい」「楽しい」といったとする。
そうすると、真ん中にいるその人は元気になっているはずです。
大変不思議なことに、家族の中で病気の人がいるとき、その病気の人が、自分の口では「うれしい」「楽しい」「幸せ」「ありがとう」という言葉をずっと言いつづけていたにもかかわらず、病気がより悪くなってしまうことがあります。
病気の人が、無理に病気と闘わないで、受け入れてニコニコしていたら、その結果として病気がどんどんよくなるはずなのですが、全然よくならないで、どんどん悪くなってしまったという場合もあるのです。
そういう人には、ある共通点がありました。
それは、家族に心配性の人がいた、ということです。
その家族や周辺の人で、心配ばかりして、悪いことばかりを考えていた人が存在していた可能性があるのです。
「目の前の人のことを心配してあげるのが、優しいことだ」と誤解をしている人がいる。
その人が、24時間365日、病気の人を心配しつづけた結果として、心配されていた人の体がどんどん悪くなってしまった、ということがある。
それは、共鳴共振だったかもしれません。
逆に、本人が「苦しい」「つらい」と愚痴を言っていても、「大丈夫、大丈夫、全然なんでもない」というふうに家族やまわりの人が言っていたら、本人は「そうかな」と言いながら、どんどん元気になってしまう、という場合もある。
"私"が思うことによって、"私"がニコニコすることによって、近くにいる人の細胞が変わる。
「幸せにしてあげたい」と思った瞬間に、「あなた方は幸せじゃないですよね」と言っているのと同じです。
だから、私は、皆さんに対して幸せになってもらいたい、とは全然思っていません。
自分自身が幸せなので、幸せをかみしめながら生きているだけ。
楽しそうに生きている人のそばにいると、自分の体も楽しそうな状況になる。
愚痴や泣き言ばかり言っている人のそばにいると、細胞がシュンとして元気がなくなる。
そばにいる友人や家族とは、互いに大きく影響し合っています。
『「そ・わ・か」の法則』サンマーク出版
「人間の最大の罪は不機嫌である」
と言ったのはドイツの詩人、ゲーテ。
なぜなら、不機嫌は伝染するからだ。
まわりに、不機嫌な人がいると不機嫌になり、機嫌のいい人がいると機嫌がよくなる。
「今から、楽しそうにしてください」と急に言われたとしても、なかなかなれるものではない。
しかし、まわりに楽しそうにしている人がたくさんいれば、すぐに自分も楽しくなる。
商店街の商店や、中小企業で「後継者がいない」問題が日本中で多く起きているが、商店主や社長が楽しそうに仕事をしているかどうかが問われている。
いつも不機嫌で苦虫をかみつぶしているような商店主やトップのもとに、未来ある後継者がくるわけがない。
未来に好奇心がある人、どんなことでも面白がれる人、勉強が大好きな人、明るくて積極的な人、威張らない人、勇気がある人、そして、いつも笑いがあふれていて、人生を楽しんでいる人のまわりには、たくさんの人が集まり、後継者もちゃんとできる。
「楽しそうに生きている人のそばにいると、自分の体も楽しそうな状況になる」
まわりの人から、あんなふうに楽しそうに生きてみたい、と思われる人でありたい。
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押忍
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