プロフィール

2019年5月4日土曜日

京都大学元総長・平澤興先生による幻の講話録
『平澤興講話選集「生きる力」』(全5巻)。

平澤興先生は、
脳神経解剖学の世界的権威であり、
第16代京都大学総長を務められた方です。

学習教材を発行する新学社京都本社の社員を対象に、
昭和45年~54年まで毎週1回行われた
平澤興先生の特別講話会。

家庭教育の重要性を痛感しておられた平澤先生が、
教育事業に携わる同社社員に向け、
情熱を込めて行われた講話テープが
半世紀近くもの間、新学社に大切に保管されていました。

2015年、新学社の多大なご協力を得て
刊行された講話録全5巻は、
平澤先生の肉声に触れられる逸品で、
発売直後から、非常に大きな反響を呼びました。

平澤先生の人柄を思わせる親しみやすい言葉で、
先生自身がいかに学び、いかに生きてきたかを語りつつ、
いまここに命のあること不思議さ、有り難さにまで
話は及んでいきます。


「人間には無限の可能性がある」

「人間には140億個の神経細胞があるが、
 それを全部使い切ったものは一人もいない」


と、人間に秘められた大いなる力と可能性を
生涯にわたり探究し続けた哲人の言葉は、
きょうを生きる私たちに力を与え、
明日への活力を湧きたせてくれることでしょう。

さて、本書には一体どのようなお話が
収録されているのでしょうか。

本日は、第1集の中から、
「名人の心がけ」を
ご紹介いたします。


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 名人の心がけ
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今日は音楽家のバッハの話であります。

バッハはご承知のとおりオルガン音楽に、
同時に近代音楽に魂を入れた
大物のひとりであります。

十八世紀に生きた人であります。

偉大な音楽家であるというよりも
信仰の厚い人であります。

したがって彼の音楽の特徴は
どこまでも心に食い入るような
魂に食い込むような
そういう特徴の音楽であります。

ただ上手いとか下手だとか、
そんな表現ではあらわせない、
まったく根本的にそういうものです。

彼は、あるところに書いているのであります。

自分はいつも世界一の音楽家に
聴いてもらうつもりで演奏しておる。

その人はそこにはおらないだろうけれども、
とにかく私はそのつもりで演奏しておると。

そういうことを書いておるのでありますが、
これはなかなか大変な言葉だと思うのであります。


「常に世界一の音楽家に聴いてもらうつもりで
 演奏をしておる。

 たぶんその人はそこにはおらないだろうが
 そのつもりでおる」。


この言葉は、言葉としては簡単な言葉であります。

しかしいつでもそういうふうに、
ただいい加減な小手先で
オルガンを弾いておるわけではないのです。

生命がけというと、ちょっとまた
本当の意味とは違ってくるのでありますが。

生命がけではありますが、楽しみながら、
ひざまづきながら音楽をやっておるのであります。
そういう深い信仰から、オルガン音楽の主なものは、
教会のオルガンであります。

日本の教会ではちょっと想像はできません。

外国の教会は大きいですから、
大きいものがたくさんあります。

私はそういうところに行って
五、六回くらいは聴いておると思うのでありますが、
誠にオルガンの響きというのはおおらかで、
しかも音がやわらかくて、心に食い入るような
感じがするのであります。

そういうことで一生をおくった人であります。



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 本書の内容
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第1巻「偉人賢人の教え」
第2巻「古典に学ぶ」
第3巻「人間この不思議なるもの」
第4巻「自分を育てる」
第5巻「生き方の知恵」

昭和45年~54年に行われた講話の中から、珠玉の82篇を厳選

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 著者プロフィール
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ひらさわ・こう──【1900年~1989年】
明治33年新潟県生まれ。脳神経解剖学の世界的権威。幼時より医師を志し、
第四高等学校、京都帝国大学医学部卒業。昭和21年京都帝国大学教授。
32年から京都大学総長を2期6年間務める。38年京都大学総長を退官し
同大学名誉教授。45年勲一等瑞宝章受章。平成元年没。著書に
『生きよう今日も喜んで』(致知出版社刊)などがある。


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村上和雄先生(筑波大学名誉教授)もご推薦
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平澤先生は、私の生涯の師であります。
まだまだ道半ばでありますが、私は人間として、
科学者として、一歩でも先生に近づきたいと思って
歩んで参りました。

先生の講話集五巻が致知出版社より
出版されることになったのは、誠に嬉しい限りです。

どうかこの本を通して、先生の生き方、考え方に触れて、
皆さま方の人生の糧にして頂けることを念願しております。


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「この選集は宝です」
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さっそく一冊目から読み出しましたが、
平澤興先生の文章はわかりやすく、しかも深い。
当たり前のことが当たり前にできることが
非凡であるという考え方は、
公立小学校長をしていた私の教育理念とまったく同じです。
今でもそう思っています。

この選集は貴重です。宝です。最高の書籍です。
多くの人がこの本を読んでほしいと思いました。
一文一文を噛み締め、味わいながら読み進めています。

加藤正雄様(元公立小学校長)


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永久保存版

『平澤興講話選集「生きる力」』(全5巻)


致知出版社様メルマガよりシェアさせて頂きました。


押忍

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