【人間関係がヘタな人には感謝がない】
小林正観さんの心に響く言葉より…
「もっと言うことを聞く子になってほしい」とか、「もっと理解のある親になってほしい」と言う人、たくさんいると思います。
しかし、相手に変わってもらいたいと言っている間はダメでしょう、自分が変わらない限りは。
自分が、相手に対して、「気に入らない」「おまえは間違っている」「ああしなさい、こうしなさい」と言っていたなら、人間関係はどんどん悪くなります。
絶対に話など聞いてはくれません。
人間関係が悪い状態で、あれをこうしろ、これを解決しろと言っても、ダメなのです。
まず、人間関係を作ることでしょう。
親だから偉い、と思うのではなくて、相手から信頼され、慕われるという関係になったほうが良いと思います。
皆さんが学校で教わってきた解決方法は、自分の考えを、「いかに論理的に組み立てるか」とか、「いかに説得力を持たせるか」ということだったと思います。
論理と説得力で相手を説き伏せるやり方です。
それで解決できているのならそれでも良いのですが、もしも行き詰っているとしたなら、解決方法が一つあるのです。
それは、「やわらかな、あたたかい人間関係を作ること」
そして、その第一歩は、心がこもっていなくてもいいから、「有難う」を言ってしまうこと。
ずーっと「有難う」を言って、感謝をし続けていく。
そうすると、人間関係が変わります。
「有難う」というのは、その人の「在るがまま」を全部認めてあげるということです。
あなたが人間関係を作りたいと思っている人のことを考えてみてください。
その人が、こっちの方にきたら「有難う」と言えるけど、こっちではなく、向こうへ行ってしまうのなら「有難うとは言えない」ならば、人間関係は作れません。
その人が持っている性格や行動のすべてを含めて、あなたが、有難うと言えるようになれるかどうかです。
人間関係ができてしまうと、個々の問題は問題ではなくなります。
それができていないから、多くのトラブルや問題の解決は、皆、「どちらが正しいか」「どちらが論理的であるか」「どちらに説得力があるか」という方向に話がいってしまいます。
正しいことを言えばわかってもらえるとか、正義はいつか必ず勝つのだとか、私たちはそう教えられてきました。
正しいものが勝つのではなく、「あたたかいものが勝つ」のです。
人間関係があたたかいものでできていれば、問題がどんどんクリアされていきます。
しかし、人間関係が作られていなければ、いくら正しいことをこちらが主張しても問題は解決しません。
『楽しい子育て孫育て』Gakken
人間がうまくいかない人は多い。
特に、会社や組織において、人間関係がヘタな人が上司になってしまったときは最悪だ。
その部門や、その会社そのものがダメになってしまう。
上司が部下から信頼がなく、慕われなかったら、部下も短い期間なら我慢はするだろうが、それが長期にわたったら、いい人は辞めていき、悪い人が残る、あるいは部下が全員辞めていく、という負のスパイラルに陥る。
信頼がなく慕われない人には、ギブがない。
もらっているだけで、与えることをしない人だ。
それが一番わかるのが「ありがとう」という言葉。
まわりの人に、「おかげさま」と、いつも感謝をしている人はギブの人。
感謝がない人は、テイク(奪う)の人。
やわらかで、あたたかい人間関係を作るために…
感謝多き人でありたい。
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押忍
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