【私を選んでくれてありがとう】
小林正観さんの心に響く言葉より…
1千組以上の仲人をして、その夫婦が1組も別れていない、という方がいました。
ブライダルの雑誌が、その人の話を聞きたい、というので取材に行きました。
それで、この方に、「どうやって男と女を選んで会わせるのか」を聞いてみました。
そのコツがなかなか面白い。
実は、相手の女性に対して、「あーじゃ」「こーじゃ」と条件を挙げている男性、というのはピックアップしない。
相手の男性に対して、「あーじゃ」、「こーじゃ」と条件を言っている女性も選ばない。
「相手が男なら誰でもいい」と言った女性、「相手が女なら誰でもいい」と言った男性だけを合わせるそうです。
そうしたところ、1千組を超えた夫婦が、誰一人として離婚をしていないそうです。
そこのところに、結婚というものの偉大なる本質が隠れていると思います。
結婚相手が合うか合わないかではなくて、自分の問題。
わがままを言っている人は、誰と結婚をしてもうまくいかない。
相手に対して求めているものが、次から次へとある人は、それは結婚だけではなくて、人間関係も社会関係も全部一緒。
「あーじゃ」「こーじゃ」と言わないで、「私を選んでくれてありがとう」という心で生きていくことができたら、夫婦関係もものすごく楽になる。
子供に対しても、「私を親として選んでくれてありがとう」という気持ちや態度で接していったら問題が起こることはない。
今までに、なかなか男運がなくて女運がなくて、と言っている人は、運がないのではなく、条件を振り回していたからです。
「相手が男性であれば誰でもいいです。女性であれば誰でもいいです」という男女を合わせたら、一組も離婚がないという事実がある。
「私」の問題らしい。
相手をどうこうではなくて、「私」がその人間関係の中で「私を選んでくれてありがとう」と言える人間なら、問題が起きることは本当に少ないでしょう。
『心がなごむ秘密の話』宝来社
これは、結婚だけの問題ではなく、就職においても、PTAとか自治会等の役員を頼まれたときや、あるいは、困難や面倒なことに出会ったときにも同じことが言える。
会社に就職するとき、もし条件を振り回してそこを選んだとするなら、やがて文句や愚痴をいい、不平不満がたまり、辞めることになる可能性が高い。
何年かするうち、入ったときと条件が変わってしまったというような場合、「自分の思っていたことと違う」、「やりたいことがやれない、がっかりだ」、「やる気がなくなった」、ということになるからだ。
日頃から文句の多い人は、どこへ行っても文句が多い。
PTAであろうと自治会であろうと、ボランティアの会であろうと、自分の「我」を通し、「まわりが変わらない」、「まわりが遅れている、劣っている」、とまわりや他人を責める。
自分の「我」が強いことに気づかない。
また、これは困難なことに出会ったときも同じ。
文句の多い人は、政治のせいにしたり、世の中のせいにして、自分は何も変わろうとしない。
「人生は配られたカードで勝負するしかない」
つまり「置かれた場所で咲きなさい」、ということ。
配られたカードの中に楽しみを見出し、幸せを見つける。
そして、幸せな人は、今あることに感謝できる。
「私を選んでくれてありがとう」、と言える人でありたい。
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押忍
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