2018年10月3日水曜日

利他自利

「与えたものは百倍以上になって戻ってくる」というお話です。

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「まず神の国と神の義とを求めなさい。そうすれば、これらのものは、すべて添えて与えられるであろう」(マタイによる福音書:6章33節)と説くイエスの言葉はまったく正しい。

この言葉は、日ごろ民に施し、奉仕するよう訴えているときに、イエスが頭のなかで何を考えていたのかを示している。

つまりイエスはこのように人に与え、奉仕することでただ自分を犠牲にせよと言っているのではなく、与えたものは後で百倍以上の利益となって自分に戻ってくると、約束しているのである。

けっして無私の心や犠牲を説いていたのではなく、弟子たちに、人に施せばどのような成果を得られるのかを見通すように考えさせようとしているのである。

それはつまり、人に施すことで最終的に、自分にとっても最高の結果を手に入れるように、信者に説いていたということだ。

イエスは信者に物質的なものより精神的なものについて考えるように勧めた。

一時的なものではなく、永遠のものを求めるように説いたのである。

しかしこの勧めは、人に犠牲心を持つように仕向けているわけではない。

イエスが信者に求める唯一の犠牲は、農夫が種を土に蒔くときの犠牲、すなわちやがてそれが収穫となってもたらされるものだったのである。


繁栄の条件
ロジャー・W・バブソン 著
住友 進 訳
きこ書房
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タンポポの綿毛も、とうもろこしも、スイカもメロンも、種はいっぱいあります。

100粒の種を蒔けば、100倍になる。

種を蒔くかのように人に与えている人は、やはり多くの人に愛され、多くの人から応援され、結果的に潤っているのではないでしょうか。

ではいったい、自分が得た物(収入や情報や技術や知識)を、どのくらい人に与えることが出来ますでしょうか?

仮に収入が30万円として、そのうちの一割(3万円)でも人のために使えますか?

仮にすごく役に立つ情報や、ハイレベルな技術を持っていたとして、その情報を惜しげもなく人に伝えられますか?

そう、自分のためには使えるけど、人のために使うのは戸惑うものです。まして、家族以外の他人となると、余計にハードルが上がります。

しかし、もちろんお金だけの話ではありませんが、それを平気でやってのける人がいます。

そう、お金持ちと呼ばれる人たちです。

彼らは、お金があるからしているのではなく、お金がなくてもしていたからお金持ちになったのです。

種を蒔いたら芽が出る。

与えたら返ってくる。

これは今も昔も変わらない不変的な法則です。

興味深いデータがあります。

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経済の専門家であるアーサー・ブルックスは、収入と寄付金との関係を調査した。

2000年時点のアメリカ人約三千人のデータを利用し、収入と寄付金に影響を与えそうなすべての要因(学歴、年齢、人種、宗教、政治信条、婚姻関係の有無)なども考慮された。

予想どおり、収入が高いほど、寄付する額も多くなった。収入が1ドル増えるごとに、寄付金は0,14ドル上昇したのである。

ところが、それよりはるかに興味深いことが明らかになった。

何と、寄付金が1ドル増えるごとに、収入が3,75ドル高くなったのである。

確かに、与えることで人びとは金持ちになっているようだった。

(中略)

心理学者のエリザベス・ダン、ラーラ・アクニン、マイケル・ノートンが調査を行い、被験者に朝、自分の幸福度を評価してもらい、続いて、思いがけない贈り物20ドル(約2千円)入った封筒を渡した。

ただしルールが一つだけあり、それは、20ドルを午後五時までに使わなければならないことだ。

そのあと、被験者は再び幸福度を評価した。

20ドルを自分のために使った人と、ほかの人のために使った人の、どちらが幸福度が高かっただろうか。

たいていの人は、自分のために使ったほうが幸福度が高いだろうと考えるが、それは間違いだ。

実のところ、自分のためにお金を使っても、幸福度は変わらなかったが、ほかの人のために使った人は、幸福度がかなり上がったと報告しているのだ。

(GIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代 / アダム・グラント 著 / 楠木 建 監訳 /三笠書房)

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与える人はお金持ちになり、且つ幸せにもなるということです。

逆は言わなくても分かりますね。

※魂がふるえる話より

シェアさせて頂きました。


押忍!

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