プロフィール

2017年3月9日木曜日

天と通ずる

少年の時はまだ純真であって、
我執我見の障礙(しょうげ)が
ないために、かえってよく
天と通ずるのである。

これを「童心」と言う。

同等に世間摺れした男より
家庭の女に、貴族富豪その他の
文化階級より田夫野人の間に、
大義に対する純真な感激が
存するものである。

これを「素心」と言う。

我々は幾才になってもこの童心を、
どんな地位身分になっても
この素心を失ってはならぬ。

もちろん、いつまでも
子供のままであれ、
野人のままであれというのではない。

成長と教養とに従って
思索反省は複雑豊富に
ならねばならぬ意味である。

成長と教養とがこれを
傷(そこな)っては、
人間として忌むべき不祥である。


◆いま失われつつある
 日本人の「倫理」を甦らせる一冊
『いかに生くべきか』(安岡正篤・著)


致知出版社様メルマガよりシェアさせて頂きました。


押忍!

0 件のコメント:

コメントを投稿